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._(⌒)-(⌒) || i ハ ハ ) || l;;;リ・ω・リ <AAは普通に張るだけじゃズレちゃうたぬ || "/ l <wiki編集中のとき#aaってのを使ってほしいたぬ |(こ( u u_ || ̄|||し'し'lll AAの張り方 #aa () {{{ アスキーアートをここに記述 }}} このプラグインを直接張るほうほうがわからないので表で無理やり表示してますが アスキーアートはズレてしまうため、この専用のプラグインを利用してください また見やすさをあげるためにジャンルわけと 見出し付けを行っているので、みなさんも適当に割り振って欲しいです。 例)) 基本 立つたぬ (⌒)-(⌒) i ハ ハ ) l リ・ω・リ / " l (こ, J し - J 編集モードで見るとわかりますが まず一行目で基本という大見出しを作成。 次に二行目で小見出しの「立つたぬ」としています。 その後、先ほどの#aaを使いAAを崩れないように貼り付けているということになります。 これを応用し、さまざまなAAを揃えていきましょう!
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ゆっくり実験・まりさ解体 やあ。僕は人里に住む普通のお兄さん。 最近、僕のまわりの連中が、ゆっくりゆっくりとうるさいので、僕もゆっくりに興味を持った。 ちょっと実験してみることにした。 「ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!!」 テーブルの上で叫んでいるのは、金髪で黒帽子のゆっくり。 ゆっくりまりさというやつだろう。 大きさは逆さにした洗面器ぐらい。 森の奥のほうで見つけて、お菓子をエサに交渉した。 独身(っていうの?)だったせいか、簡単に箱に入ってくれた。 うちに連れてきてから、約束どおりお菓子をやって布団で寝かせたため、元気まんまんだ。 今日は三日目。すっかりなついてくれたので、そろそろ実験することにする。 僕はテーブルの前に立って、まりさを見下ろした。 「ゆっくりしていってね!!!」 さっきまで毛づくろいをしてやっていたので、とても上機嫌だ。 リズミカルにゆらゆらと体を左右に揺らし、それにあわせて歌うようにあいさつしている。 「ゆっくり! ゆっくりしていってね!!!」 「うん、ゆっくりしているよ。まりさもゆっくりしてる?」 「ゆっくり、ゆっくり!」 勝ち誇った顔でぴょん、ぴょんと軽く跳ねた。 ああ、ほんとにゆっくりという言葉が好きなんだなあ。 無邪気でかわいらしいけれど……無防備すぎる気もするなあ。 こんな生き物を今から**してしまうなんて、なんだか悪い気がする……いや、実際悪いことなんだな。 でもまあ、誰も止める人はいないから……やってしまうか。 「まりさ、ちょっと向こうを向いてくれる?」 「ゆ! ゆっくりむこうをむくよ!」 ぺったりテーブルに接した面を、むにむにと動かして、まりさは背を向けた。 僕の前にそびえる、ペットボトルぐらいの高さの黒帽子。 「お帽子取るよー」 「ゆ? おぼうしとるの?」 きょろきょろ振り向いて、まりさは不安そうに言った。 「おぼうし、だいじだよ! とらないでね!」 「だいじょうぶ、すぐ返してあげるから」 「ゆー、それならいいよ! でもゆっくりしないでかえしてね!」 帽子を取ってからかうのは、この三日で一番楽しい遊びだった。 しかし、それもいまは割愛。 帽子を取ってまりさの見えるところに置いてやってから、僕はまりさのお尻、っていうか後頭部を、軽く持ち上げた。 「いくよー」 「ゆ?」 ぐさっ。 後頭部の一番下。底との境目の部分に、僕は素早く果物ナイフを突き刺した。 もちもちした皮の手ごたえがした。ああ、ほんとに饅頭だ。 「ゆぎゃああああ!?」 まりさは金切り声を上げて飛び上がった。凄まじい声で、刺した僕のほうがビクッとした。 でも、無理もない。人間だっていきなり刺されたら悲鳴を上げるだろう。 「おにいざん、なに? なにじでるの!?」 「動かないでっ」 悪いと思いつつ、振り向こうとしたまりさを、片手でぎゅっと押さえつけた。 そのまま、サクサクとナイフを横へ滑らせて、まりさの底を切り取っていく。 「いだああぁぁ! いだいいだい、まりさちぎれちゃうよおお! やめてねおにいさんやめでね! やめで、やめないどまりざおごるよ!」 サクサクサク。四分の一回った。ほころびた裂け目から、ねろっと餡子が漏れ始める。 餡子が漏れたら失敗だ。僕はあわてて、押さえる手の力を調節した。 まりさは水揚げされた魚みたいに、猛烈にびたびたと暴れる。僕の手がぐいぐいと持ち上げられる。 「やめてっでいってるでしょおおお!!? どうじてやめでくれないのおおお!!? まりざっ、まりざちぎれぢゃうってばあああ!!!」 サクサクサク。あごの下まで来た。やりにくい。僕はテーブルをぐるっと回ってまりさの正面に来た。 カッと見開いた目に涙を溜めて、信じられない、という顔でまりさが必死に訴える。 「おにいざん、まりざだよお!? なかよしのまりさだよ!!! まりざがしんじゃってもいいの!!?」 「頼むからおとなしくしてよ、餡子出ちゃうよ」 僕が言うと、顎の下に目をやって、まりさは凍りついた。わなわなと震えだす。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! あんこでてるあんこでてるあんごででるうう! あんこっ、あんこでたら、まりさしんじゃうんだよおお!! だめっ、だめだってばああ、やめでねえええ?」 サクサクサク。顎の下を過ぎて、四分の三まで来た。まりさは餡子が出るのが怖いのか、もう動こうとしない。 僕は、まりさの叫びに、なんだかドキドキし始めていた。 こんな凄まじい悲鳴を聞いたのは初めてだ。こんな無力な悲鳴を聞いたのも。 メチャクチャにしてやりたい気分がすごく高まって、ちょっとアレな話だけど、ズボンの中が硬くなってきた。 「あ゛あ゛あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛っ」 なすすべもなくうめくまりさの前で、サクサクサクとナイフを動かし、出発点へ向かった。 サクッ。 到着。 まりさの底を、切り離した。 「ふう……」 僕は手を離し、ナイフを置いて、額の汗をぬぐった。まりさは「あ゛」の形に口をガッと開いたまま、ひくひく痙攣している。 「まりさ、まだ歩ける?」 呼びかけへの返事なのか、それとも単に逃げようとしたのかわからないけど、まりさは体の左側をグイッと動かそうとした。 その途端、ムリッと餡子がこぼれそうになり、まりさはビクッと動きを止めた。 「動ける、っていうか、試すことはできるんだな」 「あ゛あ゛あ゛……」 「ごめんよ、どうしても確かめたかったもんだから」 「あ゛あ゛……おにーざん、ひどいよ……」 涙をだくだくたらすまりさの後ろへ回って、今度はお尻の下端、っていうか皮の「すそ」に両手を差し込んだ。 「ゆ゛っ?」 めりめりめりめり。 僕は、まりさの金髪に覆われた後頭部の皮を持ち上げた。 ちょっとした毛布ぐらいの厚みのあるもちもちした皮が、めくれていく。 「ゆぎゃあああああ!!! やめでやめでやめでやめでやめで!!! まりざまりざまりざっ、めくれっ! めぐれぢゃううう!!!」 痛みと恐怖のあまりパニックに陥ったのだろう。 まりさは絶叫するとともに、ずりずりと前へ進もうとした。 ところが、底の部分は完全に切り離されているものだから、進まない。 ただ上部の皮と、中身の餡子だけが、前へ進もうとする。 「あっ、こら、だめだよ!」 そのままだとベチャッと崩れてしまいそうだったので、僕はあわてて片手をまりさの顔にかぶせた。 顎の下をつかみ、そちらの皮もめくりあげる。 めりめりめり、めりりっ。 「ゆびゃああああああ!! いだいめぐれらぎゃばわがが」 メチャクチャに動きながら混乱した叫びを発している、口のところまで、皮がめくれた。 さあ、ここからが見所だ。 メリメリッ! 口の上、鼻のところまで(ゆっくりに鼻はないっぽいけれど)、皮をむいた。 どうなるだろう? まだ動くかな? 子供のように胸がわくわくして、ズボンの中が痛いほど突っ張った。ああ、これは夜使えるかも。 「……ぁ…… ……」 餡子から剥がされても、数秒の間は口がぱくぱく動いた。 だが、じきに静かになった。 ということは―― 皮は本体じゃない、のかな。 僕は慎重に、前後左右からまりさの皮をめくりあげていった。 半分ぐらいの高さまでめくりあげると、スポッという感じで手ごたえがなくなった。 「あっ……」 まりさが剥けちゃった。 ヘルメットのような形のもちもちした分厚い皮が、僕の手の中にあった。 テーブルを見下ろすと、お椀を伏せた形の餡子の小山があった。 まりさの、中身だ。 僕はまりさの「頭皮」を、そうっとテーブルに置いた。 中身のない頭皮は、柔らかな帽子みたいに、少し型崩れしたものの、自立した。 僕はまず、そちらと対面してみた。 『皮だけまりさ』はデスマスクのようだった。瞳孔はなくなり、目玉は全体的に黒ずんでしまっている。どっちを向いているのかわからない。 口からはダラリと舌が出ている。その奥は貫通して内側が見える。 ぽっかりと開いた、ただの穴だ。 「まりさ、まりさ?」 返事はない。ぐてっ、と傾いたまま、ピクリとも動かない。 どうやらやっぱり、皮はまりさの本体じゃないらしい。 では、中身だ。 僕は餡子の小山の正面に回ってみた。 『皮なしまりさ』は、黒赤紫色の、てらてらしっとりした小山だ。 二つの小さなくぼみと、ひとつの大きなくぼみがある。眼窩と、口腔だろう。 声をかけてみた。 「まりさ、まりさ」 返事はない。ピクリとも動かない。 餡子なんだから当然だって? でもこいつは、ついさっきまで話をしたり、跳ねたりしていたんだ。 この餡子に力を蓄え、この餡子でものを考え、この餡子で痛みや喜びを感じていたはずなんだ。 僕は人差し指で、餡子に触れてみた。 つんっ。 動かない。ピクリともしない。 少しすくって舐めてみた。 ぺろっ……。 ほんのりした甘味。だが、やはり反応はない。 でも、人間の脳みそだって、動かないし反応なんかしないはずだ。 ひょっとしたら、このひと盛りの餡子の中で、苦痛と絶望の感覚が荒れ狂っているのかもしれない。 目玉を引き抜かれ、皮をすべて剥がれ、敏感な内臓を直接空気にさらされて、言語に絶する苦痛に悶えているのかもしれない。 ……。 僕はたまらなくなった。股間の勃起がうずいている。心臓の鼓動が耳に聞こえるほどだ。 この餡にペニスを突っ込んで、思い切り射精してやりたくなった。 熱い粘液の濁流をどくどくと打ち込んで、もそもそした餡の内部を突き崩してやりたい。 砂場の小山に、ホースの水流を叩きつけるように。 「……ふー……」 だが、ぼくは大きく深呼吸して、自分を抑えた。 まだそんなことをするほど理性が飛んではいなかった。 ただ、代わりに別のことをすることにした。 指を伸ばして、あんこに刺す。 ずぷ……。 抵抗はなく、指はもぐりこんだ。室温と同じ、ひんやりしたペースト。 動いたり、叫んだりはしない。脳と同じように。 ずぷ。ずぷ。ずぷ。 指先をグリグリ動かして、こねてみた。 ずちゅずちゅずちゅずちゅ。 だんだん激しく、バイオレンスに、こねてみた。 ぐちゅう! ぐちゅう! ぐぶぶぶちゅう! 最後は拳でつかんで、握り締めた。指の間から、ねろねろと餡が漏れた。 ふと、僕はあることを思い出した。 ゆっくりは、苦痛を受ければ受けるほど、ある変化が生じるという。 もし、この餡子が、脳のように本当に生きているのならば――。 僕は、ぺろっと指を舐めた。 ぞわぁぁぁぁぁ……っ 「……!!」 息が止まった。濃厚な甘味が襲ってきた。舌にしみこみ、根元までトロトロに溶かしてしまうほどの、恐ろしく濃厚な甘味だった。 さっきは、砂糖の味がするかしないかぐらいの、薄味だったのに。 やはり、こいつは。 僕は、指で攪拌されてグチャグチャになってしまった餡を、じっと見つめた。 その塊に、輝くような笑顔を浮かべて跳ねていたまりさの姿が、ダブッて見えた。 「……っ」 僕はたまらず、手についた餡子を振り捨てると、トイレへ走った。 ガチガチになっていたので、三分もかからなかった。 僕は餡子を小山の形に丁寧に盛り付けなおした。 それから、前後を慎重にあわせながら、『皮だけまりさ』をかぶせていった。 最初に頭頂部分がペタッと接触し、残りの皮がスポリとかぶさった。 その状態で、いったん正面から呼びかけてみた。 「まりさ、まりさ」 返事はなかった。目は真っ黒なまま、舌も肉片みたいにだらりと垂れたままだ。 死んでしまったんだろうか? ――普通に考えれば、まあそうだろう。 皮を剥いで中身をかき回されても生きている動物なんて、いるわけがない。 でも僕は、わずかな希望を持っていた。 ゆっくりなら。 ゆっくりなら、きっと……。 僕は気を取り直し、底面の接着に取り掛かった。 垂れ下がった頭皮の「裾」を、水で濡らして底皮と揉み合わせていく。 それだけでは心もとない気がしたので、ちょっと考えて、水濡れOKの絆創膏をぺたぺたと貼ってみた。 それで底面はくっついた。試しに持ち上げてみたが、ズボッと底が抜けるようなことは、なかった。 「おーい、まりさ」 まだ返事はない。デスマスクのままだ。 ふと、つかんだ皮がぶよぶよと浮いていることに気づいた。隙間に空気が入っているのだ。 これはよくなさそうな気がした。 そこで、カッティングシートを貼るときのように、ナイフであちこちを突いて、空気を押し出した。 皮がぴったりとくっつき、まりさはほぼ生前の姿に近くなった。 だが、まだ動かない。 「うーん……」 残念だった。生きていると思えばこそ、あれほど興奮できたのに。 そのとき僕は、最後の仕上げを忘れていたことに気づいた。 そばにおいてあった黒い三角帽子を取り、金髪の頭にすぽりと乗せた。 そして大声をかけた。 「ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!! まりさ、お兄さんだよ! ゆっくりしていってね!」 すると―― 「……ゅ……ゆ……ゆっ?」 深い眠りから覚めたように、フッとまりさの瞳に光が戻った。 もぞっ、と身を起こして、きょろきょろと辺りを見回す。 そして、僕をじーっと見た。まだ表情はない。赤ん坊のような、きょとんとした顔だ。 僕はわくわくしてまりさの反応を待つ。 どうするんだろう。怒るのかな? それともすっかり忘れているのかな? ふっ、とまりさの顔に表情が表れた。 笑みだ。明るい、親しみに満ちた表情。僕のことをなかよしだと思っていたときの顔。 そうか、今のひどいことを忘れちゃったのか。 まあ、それでもいい――僕はそう思って、まりさの声を待ち受けた。 まりさが口を開けて、叫んだ。 「ゆっ縺翫していっ繝峨!!!」 澄んだ甲高い言葉の間に、濁ったノイズのような声が混じった。 僕はぎょっとした身を引いた。すると、他ならぬまりさ本人も、驚いたように目を見張った。 「ゆっ・螳!!!」 ゆっく縺疲てュ縲てね!!! 莉贋く荳し臥いっ莨夂ぇぇぇぇ!!!」 懸命に繰り返すが、「ゆっくりしていってね」は出ない。 「ギォ」とか「ィジャ」のように聞こえる、奇怪な言葉が出るばかりだ。 「へんだ邁! ゆ托シり! 陦後く繧がいえないよぉぉぉぉ! まり縺どうなっぢゃっ繝ォぉぉぉぉ! これじゃ蜀埼くりでぎないぃぃぃぃぃ!!!」 見る見るうちにまりさは顔をぐしゃぐしゃにして、泣き始めた。 その泣き声まで、濁った奇怪なものだ。 「ああ……」 僕は理解した。 僕がまりさの餡の中の何かを壊してしまったんだろう。 大事なものを。 そう思うと、またしても股間がズキズキと熱くうずいてきた。 「おにーざ蜊、倥りざをだすけでぇぇぇ!!」 泣き喚きながらすりよってくるまりさに、僕はひとこと、言ってやった。 「ごめん、僕にもどうにもできないよ」 「……ゅ゛っ!」 息を詰めると、まりさはどうにもできずに、大声でわんわん泣き始めた。 僕は、仲間たちがどうしてゆっくりをいじめるのかよくわかって、うっとりとまりさを見つめた。 ゆっくりラヴの人 これからは虐待書くときはこっちのペンネームにします →さらに改め、アイアンマンとします このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/445.html
;初SSに付き少々見苦しい点があるかも知れませんがご容赦を。 ;舞台は幻想郷ではありません。 ;鬼意山ではないので虐待はありません。 公園通りがかった時に鳩が交尾してたのを見たらつい書いてしまった。今は反省している。 ;書き終わってから思った事。鳩ってこんな喋ったり動いたりする様な得体の知れない物にものに近づかないような。 ;まぁゆっくりが出て暫く経つので餌という認識が定着したという事で。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 夜勤明けで帰宅する途中、何となく近くにある公園に足を運ぶ。 そこは都会には珍しく、比較的大きく緑の多い所だった。 適当にベンチを見つけて腰掛ける。 途中自販機で買った冷たい缶コーヒーをプシッっと開けて口にする。 朝の公園はまだ人も少なく、親子連れが二人と鳩達がまばらに居るくらいだった。 ふと、傍らの看板に目を向けると、注意書きがあった。 『ハトとゆっくりにエサをあたえないでください』 改めて辺りを見渡すと…あ、居たよゆっくり二匹。アレはゆっくりれいむとゆっくりまりさか。 バレーボール大の二匹は芝生の上で並んで空を見上げては「ゆ~」「ゆっくりぃ~」と、実にゆっくりしていた。 ゆっくりがこの世界に現れて早数年。ゆっくりブームも既に下火となって、殆ど見かけることは無かったのだが…珍しい。 俺もつられてではないが、何とはなしに空を見上げる。ビル街の中、ここだけは騒音や喧騒でなく、鳥の声等が支配していた。 まぁ長閑なもんだねぇ。コーヒーを含みつつ、ふとゆっくりに視線を戻すと、思わずコーヒー噴いた。 「ゆ゛ぅ!ま゛りざぁぁ・・・!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!い゛い゛よぉれ゛い゛むぅぅぅ・・・!」 オイオイオイ盛ってますよ朝っぱらから公衆の面前で。まぁ畜生だし仕方ないね。 「ママーあのゆっk」「見ちゃダメ!」 うわぁ親御さん気まずいだろうなぁ…。そそくさと離れていく。 しっかし悠長に交尾していて外敵に襲われたらどうするんだろうか?鳩の交尾なんか一瞬で終わるのに。 しかもやたら生々しい、見苦しい。いっその事石でも投げつけてやろうかと思ったが、大人気ない気がするのでやめておいた。 その内交尾も佳境に入ったようだった。 「イ゛グよおおぉぉぉぉぉぉれ゛い゛む゛ぅぅぅ!!!」 「ま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ンほおおおおおおおおぉぉぉっ!!!」 「「すっきりー!!」」 ピョーン!と二匹とも大きく飛び跳ね、とてもスッキリー!した表情でフィニッシュを決めた。…何だろうこの殺意は。 と、れいむの頭からみるみるうちに茎が伸び始め、幾つものゴルフボール大の赤ゆっくりが実っていく。う~ん、生命の神秘だなぁ。 そして交尾から数分も経たないうちに最初の一匹が生れ落ちた。 「ゅっくりしてぃっちぇね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 生れ落ちて初の挨拶を交わす親子。何とも微笑ましい光景だった。 「ゆ~すごくゆっくりとしたこだよ~」 「ゆゆ!さすがれいむとまりさのこどもだね!」 その後も赤ゆっくりはポロポロと生れ落ち、終いに10匹以上の赤ゆっくりに囲まれた二匹は幸せそうな笑みを浮かべていた。 と、そこに一羽のハトが近づいて来た。 「ゆ!トリさんもれいむたちのかわいいあかちゃんをみにきたんだね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 無論鳩に言葉など理解出来る筈も無く、構わずにヒョコヒョコと一匹の赤ゆっくりの前まで来ると、 …おもむろに啄ばんだ。 「ゆ゛っ!?」 余りの出来事にゆっくり達は一瞬凍りつく。鳩は赤ゆっくりをどんどん啄ばみ、嚥下していく。 啄ばまれた赤ゆっくりは既に顔の大半を失い、虫の息だった。 「もっちょ…ゅっぎゅり゛…ちたがっ…」 「あがちゃん二なにするのおおおおおおおおおお!!!?」 「まりざのあがぢゃんをがえぜええええええ!!!!!1!!」 親まりさは怒号と共に鳩に体当たりをするが、それをあっさりとかわして再び赤ゆっくりの残骸を啄ばみ始める。と、 バサバサバサバサバサバサバサバサバサ! クルッポークルッポークルッポークルッポークルッポー 「「「「「ゆゆっ!!!??」」」」」 餌に有り付いた仲間を見たのか、大量の鳩が集まってくる。 「ゆっくりぃぃぃぃ!!?」 「おかあちゃんたちゅけてええええ!!!」 親ゆっくり二匹は必死に追い払おうと体当たりをするが、ゆっくりの体当たりが翼のある鳩に当たる筈も無く。 「「「「ゆ゛っぎゅりぃぃぃぃ!!!!!!??」」」」 親ゆっくりが他の鳩へ飛び掛っている隙を突いて、赤ゆっくりが一斉に啄ばまれる。 「たゃべないでえええええ!!」 「いちゃいよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!?」 「ゆぎゃっ!ぅべっ!」 「「どおおしてぞんなごどずるのおおおおお!!!???」」 親ゆっくり達は泣きながら狂ったように鳩達に飛び掛るが、全く効果が無い。そして、 バサバサバサ! 「お~、カラスまで飛んで来たよ」 思わず呟いてしまった。鴉は親れいむを爪でがっしり掴むと頭から喰らい始めた。 「ゆ゛ッ!!?ゆ゛ぎゃあああああああああああああああああ!!!!」 「でいぶをはな゛…ゆ"ぎぇあああああああああああああああ!!?」 2羽目の鴉が飛んで来ると、親まりさを掴み(以下略 う~む、弱肉強食の野生の世界は厳しいんだなぁ。しみじみと頷く。 残っていたコーヒーを飲み干すと、もう悲鳴も聞こえなくなった鳥だかりを横目に何故かスッキリとした心持で公園を跡にした。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1143.html
幻想郷の辺境。様々なゆっくり達が住むそこはゆっくり達の楽園と呼ばれていた。 いくつかの群れが集落を築き、その集落同士が更に合併して、クニとなる。 ドスまりさ率いるゆっくり国最大の国、ドマリカ国は奴隷ゆっくりや一般ゆっくりを貴族ゆっくりなるものが支配するゆっくり王政。 数匹のゆっくりぱちゅりーが指導者となり、ゆっくり皆平等の理念の元、少数精鋭によって確固たる地位を築いている生クリーム共同体。 古来より生クリーム共同体と友好関係にあり、教祖けーねの一族によって治められる神聖けーね教国。 そして、日和見主義のえいえんてぃー国。これら4カ国が現在の有力なクニである。 各々のクニには各々の掟があり、時に友好的に、また、時に緊張感を帯びた関係を構築していたのだ。 しかし近年。ドマリカ国のトップに一匹のドスまりさが君臨した事によってクニの間に衝突が増えてしまう。 ――ドマリカのトップに立ったのは、ドスはドスでもドゲスと呼ばれる邪悪な固体だったのだ! 〜〜第六回・よんかこくしゅのうゆっくりかいぎ〜〜 「むきゅー……まりさ。せつめいしてくれる? さいきんあなたのクニのゆっくりたちにごはんをとられるゆっくりがふえているの」 「おいどんのところもそうったい! こどもたちもあんしんしてゆっくりできんけーね!」 ドゲスまりさに詰め寄る二匹のゆっくり。生クリーム共同体のリーダーであるゆぱちゅりーと神聖けーね教国の教祖・けーねである。 二匹は自分のクニのゆっくりが謎のゆっくりによって虐められたり、或いは襲撃されたり、もしくは連れさらわれたりする事に頭を痛めていた。 そして、密偵を放ち賊を探ると、それらはドマリカからやって来ているのを突き止めたのだ。 「ゆっ。そんなことまりさは知らないんだぜ! じぶんのところのゆっくりもかんりできないおまえたちはボスしっかくなんだぜ!!」 にやにやと笑うドゲスに、遂にけーねの怒りが爆発する。 頭から突き出したとんがりホーンをもって、ドゲスへ体当たりを仕掛けた。 けーね種が本気になり、キモけーね種となった時に生えるそれこそ、いかなるゆっくりをも貫いてきた最強の武器、とんがりほーんなのだ。 しかし、それは並のゆっくり相手の話。ドゲスを捉えたはずのとんがりほーんは一撃で砕け散ってしまった。 「お、おいどんのキモくないとんがりほーんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「キモくないとんがりほーんだってさ」 「おお、きもいきもい」 「むきゅ!? けーね、だいじょうぶ!?」 ショックから白目をむき、泡を噴いているけーねの元に、駆け寄る(ぱちゅりーなので遅いが)と、けーねの顔をぺろぺろと舐める。 とんがりほーんは他のゆっくり種を貫く必殺の武器であり、けーね種のプライドでもあるのだ。 それが粉々に砕けてしまったとなればその精神的なダメージは計り知れない。 「むきゅーっ!?」 そしてぱちゅりーは背後から襲い掛かってきたえいえんてぃのてるよによって弾き飛ばされる。 この会議は、初めから罠だったのだ。 「ゆっふっふ……おまえたちがいなくなれば、おまえたちのクニをうばうことぐらいわけないよ! それにおまえたちはいつもべたべたしてきもちわるいよ!!」 ぱちゅりーとけーねは親友だった。 同じくクニを背負って居たから気が合うとか、そういうのではない。けーねもぱちゅりーも、同じように知性的な相手を慕っていたのだ。 「け、けーね……む、むぎゅうう!?」 そんな友人の前で 「ゆっへっへ! おまえはきょうからまりさのどれいだぜ! まずはまりさをんぎもっぢよぐさぜるんだぜぇぇぇぇ!!」 ぱちゅりーは 「い゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! ずっぎりじたぐないぃぃぃぃ!! す、すっきりーーーーー!!」 強制的にすっきりさせられる。 悪夢のような時間の果てに―― 「ゆっふっふ……すっきりもできたし、ついにらくえんとーいつにむけてうごきだすぜ!!」 「むきゅっ、けーね。けーねのあかちゃん、がんばってそだてるわ」 ぱちゅりーは現実から目を逸らす事を決めた。 〜〜侵攻〜〜 ドマリカによる侵略はゆっくりでは考えられないほどの恐るべき速さで行われた。 まず、手始めにドマリカの誇る奴隷決死隊の襲撃によって生クリーム共同体の集落の一つが侵攻された。 「おかーじゃーーーん!!」 連行されていく赤ゆっくり達は洗脳と言う名の教育を受けさせられて立派な労働力へ。 「むぎゅううううう!! だべだいでぇぇぇぇむぎっ!?」 抵抗したゆっくり達は慰み者兼食料へ―― 本来ゆっくりは共食いを禁忌としているはずなのに、何故? それはこの奴隷ゆっくりたちの生活にある。 ぎりぎりまで食料を与えられず、兵ゆっくりに楯突けば数匹にじわじわと嬲り殺され、その死骸が奴隷ゆっくりに配給される。 ごく稀に配られる仲間の死骸は甘美だった。しかし、共食いをすれば殺される。奴隷達のストレスはいつもギリギリだった。 だからこそ、合法的にゆっくりを食える戦争が奴隷達は大好きなのだ。 「むーしゃ、むーしゃ」 「うっめ! これむっちゃうっめ!!」 こうして、ドマリカは死を恐れない労働力兼兵隊を得る。 その上、働きぶりを認められれば平ゆっくりになれるかもしれない。 そんな期待もあり、奴隷達の士気は圧倒的に高かった。 「……むきゅ……」 集落の長である年老いたぱちゅりーは、集会所の外で起きている惨劇にただクリームを零すだけ。 「ゆっ! こうなったらぎょくさいかくごでたたかうしかないぜ!」 「だめだよ! まだなにかほうほうがあるはずだよ!!」 若いまりさが叫ぶ。侵攻の際に妻と子を失ったまりさは徹底抗戦を主張し、対するれいむは別の手を考えるべきだと主張する。 老ぱちゅりーは悩んでいた。ここで玉砕覚悟で戦い、クニへの侵攻を少しでも遅らせて散るべきか。 それとも、何か他の――起死回生の一手を考えるか。 そんな時、一匹のゆっくりがおもむろに立ち上がる。 「ちぇんがたすけをよびにいくんだねー。わかる、わかるよー」 震えながら立ち上がったちぇんは目から餡子を流し、言う。 自分が助けを呼びに行くと。強いゆっくりに助けを求めに行くと。 老ぱちゅりーはむしろ助けにいくのは死にに行くようなものだと説得をしたが―― 「でも、このままだったらみんなゆっくりできないよー。だから、ちぇんはみんながゆっくりできるように、がんばるよー。わかってねー」 真夜中。 表のゆっくり達が静まり返ったのを確認して、集会所の入り口が開かれた。 ちぇんは帽子の中に保存食である干草を詰め、必ず仲間達のもとにもう一度帰ると心に誓い、跳ねる。 ひたすらに助けをもとめて。 「ゆっ!? おいしそうなのがにげたよ!」 「おいかけるんだぜ! あいつをどれーにしてやるんだぜ!!」 追いかけてくる無数の兵ゆっくり。 「つかまるわけにはいかないんだねー! わかるよー!!」 途中、小枝などで体を切りながらも、ちぇんは止まらない。 ひたすらドマリカの兵ゆっくりから逃げる。 水溜りを飛び越え、小山を乗り越え、竹林を踏み越えて。 ひたすらに、追っ手から逃げた。 体から餡子がこぼれ、自慢の尾は千切れかけ、意識も朦朧とした状態のちぇんを巡回中だったみょんが発見したのは不幸中の幸いだった。 「たいちょう! このこはたしかとなりのクニのしゅうらくのこだちーんぽ!」 斥候ゆっくりのみょんがちぇんの尻尾を咥えて前線基地という名の洞穴に戻ってくると、俄かに洞穴の中が騒がしくなる。 隣のクニ。生クリーム共同体のゆっくりが何故これほどボロボロになってここに流れ着いたのか? 疑問はすぐに解決される事になる。 「ゆっ!! たいちょー! ゆっくりできないこたちがうろうろしてたからゆっくりつかまえてきたよ!」 ひょいっと放り込まれる三匹の追っ手。 追っ手はまりさが二匹にれいむが一匹。れいむは餡子脳でありながら危機を察知しているのかガタガタと震え、まりさ達は何の自信かニヤニヤと笑っている。 「はやくまりさたちをかいほうしてね! それとおいしいごはんをよういしてね!!」 ごくごく標準的なゆっくりの反応に、前線基地のゆっくりたちは不快感を露にする。 神聖けーね教国において標準的な、いわゆる本能のままにゆっくりすることは悪徳とされているのだ。 「たいちょー! こいつらわるいゆっくりだちーんぽ! やっつけるぺにす!!」 ぷーっと膨らみ、怒りを露にするのはこの前線基地一番の古株である顎に傷のあるみょんだった。 傷みょんが憤るのも無理は無い。かつて、このみょんの家族は悪いゆっくり達に殺されてしまったのだから。 「おちつくんだぉ。こいつらをもっこもこにするのはかんたんだぉ。でも、すぐにもっこもこにしたらじょーほーがてにはいらないぉ? じょーほーはだいじだって、けーねもいってたぉ」 隊長とよばれた一匹のゆっくりが追っ手三匹にゆっくりと近づいていく。 それは追っ手のゆっくり達が見たことの無いゆっくりだった。 白っぽい髪に紅い目。ゆっくり達の中でもてるよやえーりんといった珍種に並ぶ珍種。 ゆっくりもこたんである。 「さ、おまえたちのしってることをさっさとはくぉ。そうすればけーねきょうてんにのっとっていのちのほしょうはしてやるぉ」 見たことの無いゆっくりに困惑し、更に警戒する追っ手れいむ。ところがあろう事か追っ手まりさ二匹はもこたんを畸形か何かだと思ったらしい。 ゆへへと下卑た笑いを浮かべ、周りのゆっくりを嘲笑う。 「こんなできそこないがりーだーなんて、ばかなの? まりさならこんなやつよゆうでかてちゃうよ!」 「ペニッ!? おまえ、たいちょーをぶじょくするちんぽ!?」 「かまわないぉ。あいてになってやるぉ」 口調は変わらないように振舞ってはいるのだが、その目から怒り浸透しているのが良くわかる。 こんなに恐ろしいもこたんを見たのはひさしぶりだった。 「ゆっへっへ! おまえなんかまりさのますたーあたっくでいっぱつだよ!!」 追っ手まりが飛び掛る。 もこたんはまりさに背を向けて目を瞑った。 コイツはやっぱり出来損ないのゆっくりだ。まりさはそう確信して大きく口を開ける。 が、その時もこたんの髪の中から綺麗な火が噴出したのを、不幸にもまりさは見てしまった。 ふじやまヴォルケイノ。 珍種であるもこたん種の持つ特殊な力。 髪の中にある噴出口から発射されるそれは人間たちから見れば花火のようなものだが、ゆっくりにしてみれば火柱も同然だ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛づぃぃぃぃぃぃ!!」 顔面を焼かれ、もがき苦しむまりさに近づき、更に念入りに焼いていく。 凄まじい光景を見て二匹の追っ手ゆっくりは身動きが取れぬほどの恐怖を感じていた。 「おまえたち、こうはなりたくないぉ? だったらしってることをはくぉ」 ぼしゅっと噴出孔から火花を散らし、二匹を睨みつける。 排泄餡子を漏らしながら、二匹は知っている事をぽつぽつと漏らし始めた。 「……ち……んぽ……」 けーねが死んだ。そしてぱちゅりーは完全に敵の手に落ちてしまっている。 その事実を知ったみょんは言葉を失っていた。いや、他のゆっくり達も。 「……このことをとなりのクニのぱちゅりーたちにつたえるぉ。それと、けーねのこどもたちにも」 「たいちょう! そうしたらどうするちーんぽ!? みょんたちはどうすれば……」 「おちつくんだぉ! ――もこたんたちはわるいゆっくりたちをできるかぎりくいとめるぉ。このきちのみんなをすぐにあつめるぉ!!」 もこたんの号令を受け、伝令役のちぇんが弾かれたように走り出し、手当てを受けていたあのちぇんにもこたんが近寄っていく。 「……このからだで、よくがんばったぉ」 「……みんなが、ゆっくりできればいいよねー……わかる、よー……」 手当てはされているが、恐らくもうこのちぇんはもたないだろう。 まだ若いちぇんの命を無駄にする事はできない。 もこたんは手勢を引き連れ、ちぇんのいた集落の救援に向かう事にした。 「お、おねがいだよ! みんな、れいむもいっしょにゆっくりさせてね!!」 二匹の追っ手を前線基地に残った守備隊たちが囲む。 その目には皆激しい嫌悪感が浮かんでいる。そして、この二匹のゆっくりにもこたんの下したのは死刑宣告。 「おまえにはみずぜめ、そっちのまりさには――ふるこーすだよ!!」 「「「ゆっくりくるしんでしんでね!!」」」 「「い゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」」 別々に洞穴の奥に連れて行かれる二匹。 けーね経典に則ると罪を告白したゆっくりには情状酌量の余地が与えられるはずなのだが。 そこはステキな餡子脳。仲間とも言えるようなゆっくりを殺された事によって経典なんかすっ飛んだのだろう。 もこたんの“好きにするがいいぉ”の言葉を拡大解釈した結果そうなった。 「れいむ、のどかわいてるでしょ? いっぱいみずをのませてあげるね!」 無理やり口を開けさせられ、強制的に口移しで水を飲ませられる追っ手れいむ。 初めのうちは固定されている恐怖から涙目になっていた追っ手れいむだが、飲み物を貰えるとわかると安心したらしい。 「ゆっ! もうおみずはいいよ! こんどはごはんをもってきてね!」 だが、拷問をするゆっくり達は代わる代わる水を強制的に飲ませるのを止めない。 これこそけーね経典にある“ゆっくり水責め”である。 「ゆ゛っぷっ! もう、おみずいらないいいいい!! んぶっ!?」 それでも尚、水を飲ませ続け、限界寸前まで膨らむれいむ。 頃合を見計らって、拷問ゆっくり達のリーダーであるらんしゃまは拷問ゆっくり達を止めた。 「もういい! みんないっかいおみずをとめろ!」 ようやく助かる。れいむの心に僅かに希望が浮かんだ。 これが終わったら、なんとかしてここから逃げてゆっくり暮らそう。 そう思っていたれいむの体を突如らんしゃまが押し始めた。 「ゆっ!? す、すっきりしたいの……? いいよ、れいむですっきりしても……」 が、らんしゃまは体を離すと傍にあった棒を咥え、それで思い切りれいむの体を押し込みんで揺すり始めた。 「ゆゆゆゆゆゆ! す、す、す――うぼぉげぇぇぇぇえぇえええ!!」 途端にれいむの口から噴出す大量の水と少量の餡子。 「よし。もういっかいみずをのませろ!」 また、拷問ゆっくり達が水を口移しでれいむに飲ませていく。 この責めは、れいむが死ぬまで終わらない。 戦いは始まったばかりだ。 つづくかも このSSに感想を付ける
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俺設定+初書き注意。 ゆっくりが幻想郷に現れて数年、中身が餡子やクリームなどの優秀な甘味料であるゆっくりは村人たちの生活を豊かなものとした。 研究により恐怖を与えるほど美味しい中身になるという結果、虐待お兄さんの手により加工所が設立され、ゆっくりを納品するゆっくりハンターなどの新たな職業が現れた。 幻想郷は変わった。 飢え死にする者もなく、日々のストレスは虐待で晴らし、畑仕事はゆっくりにやらせ、人々はゆっくり安心した生活を送っている。 ただ一つを除いて 様々な恩恵をもたらしたゆっくり出現であるが、一つだけ人々を不快にさせる点があった。 ゆっくりリグルの存在である。 その姿は外の世界のペットボトルの蓋ほどの大きさであるが、這いずるような形であるのにもかかわらず、カサカサと素早く動き生ゴミや糞尿にたかる様は人類誕生から根ざす生理的嫌悪を呼び起させる。 モデルとなった人物には同情せざるをえないが、その中でも一番の特徴はゆっくりできないゆっくりを見つけると卵を産みつけたり集団で襲いかかることである。 ある日労働力として飼っていたゆっくりから皮を突き破り大量のゆっくリグルが這い出してきたという報告もあった。 豪胆なものは素手で握りつぶしたり、スリッパや天狗の新聞紙で叩き潰す者もいるが、不潔なイメージとその際飛び散る中身の黒蜜の処理から敬遠するものがほとんどである。 そんなゆっくリグルに対し、巨大な総合ゆっくり商社と成長した加工所は様々な駆除グッズを販売している。 粘着シートの上に連中の好む玉葱の香りの餌を置き捕えるゆっくりホイホイなどあるが、その中でも人気なのは毒を仕込む逝くバットである。 使い方は至って簡単。 ゆっくり1匹を用意し、加工所で販売している特製の毒を食べさせるのである。誘引剤として毒を食べさせたゆっくりは、放っておくとおよそ一週間ゆっくりできず苦しみもだえ続ける。 そして夜に様子を見に行けば、周辺に潜んでいたゆっくリグルに齧られていく姿を見ることができる。 また毒はゆっくリグルに対しては遅行性であり、集団がゆっくりを完食する十分ほどで効果が現れ、次々ともがき始めキイキイと怨嗟の声を上げながら死んでいくのである。 対象のゆっくリグルの苦しむのが見れる上、誘引剤のゆっくりが悲鳴を上げつつ徐々に齧られ小さくなっていく様子も人気の一つである。 しかし普段匂いのきついものに群がるゆっくリグルはその分嗅覚に優れるため、彼らに見破られないこの毒を開発するのに多くの時間と資金がかかった。 永遠亭の先生が連れてきた、鈴蘭畑を荒らされたという人形が手を貸してくれなかったら完成することはなかったであろう。 だが、これもやがてはやつらに破られる。最新の研究では、ゆっくリグルの環境適応能力の速さは凄まじく、羽を持って空を飛ぶものまで発見された。 毒の効かない個体が現れてもおかしくはない。 我々はこれからも奴らと戦っていかなくてはならない。 終われ めーりんも美味しいネタだが、全く注目されてないリグルきゅんも見て欲しかった。反省はしていない 俺設定 ゆっくりリグル 外皮はきな粉餅で、蛾のような羽持ってんのとか様々な亜種がいる。 個人的にはこいつらに明りに向かう習性持たせて、焚き火に突っ込んできて「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!どうしてゆっぐりできないのお゛お゛お゛お゛!!!」て燃え尽きるの書きたかったけど、台詞が書けないので断念。 その場合もこたんの周りとかひでえことになりそうだ 箇条書きのような文章じゃなく、もっと心に訴えかけるイカれたものが書きてえよ このSSに感想を付ける
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「すっきりしたいわねぇ」 「もうすこしさがせばまりさがみつかるわよ」 「まりさはぁはぁ…」 「とかいはのてくをおしえてあげるわぁ」 …なんとまあ、うざいものを見てしまった。 森にちょっと狩りにでも行くかと思い、猟銃もってでかけた矢先に興奮したゆっくりありす達にあってしまった。 目ぇすわってるし、なんかはぁはぁ言ってるし、よだれたらしながらぶりょんぶりょん移動してるし。 数としては五匹ほど。それほど多くはないが普通のゆっくり一家は全滅するだろう。 このまま回れ右して見なかったことにすれば問題ない。 そう思いくるりと後ろを見たところでふとあることを思いついた。 「うふふふふ…」 「まりさぁ…」 「すっきりぃ…」 …問題はこれを実践するにはそこにいるレイパーありすを捕まえなくてはならんが 少し悩んだが結局俺はありす達に近づくと持っていた籠に全部放り込み加工所へと向かった。 「とまあこういうことをやってみたらどうかと思ったんだが」 「ふむ…なかなかよさそうだね。早速ありす担当を呼んでみるよ」 ここは加工所。まあゆっくりを人間に役立つよう加工するところだ。 だいたいのゆっくりは養殖されて加工し甘味物になっている。 さすがに野生のゆっくりは何を食べてるかわからないので食料にはならないが、それ以外の生活用品にはなる。 具体的にはつぶして肥料とか飾りを加工して雑巾とかだ。そのため野生のゆっくりを引き取ってくれるという一面がある。 ちなみに俺がさっきまで話してたのはここに働く友人。結構いいやつだ。 その性格からか他の村の人と交渉役をやっている。 「さっさとここからだしてね!!」 「ここはえれがんとじゃないわ!!もっととかいはにふさわしいばしょをじゅんびしなさい!!」 「ついでにおいしいものもね!!」 「まりさもいればとってもりっぱよ!!」 「そこまでするならとかいはありすのじゅうしゃとみとめてあげるわ!!」 そして俺が捕まえたありすは近くのオリに入ってる。さっきから叫んでてうざい。 とりあえず無視だ。ゆっくりを相手にしたってキリがない しばらく待つと友人が何人か連れてやってきた。たぶんあれがありす担当だろう 簡単に挨拶をすませると早速返事を聞いてみた。 「なかなか面白そうな企画だと思います。やってみましょう」 これが向こうの返事。結構ノリノリでした。 俺は担当と握手をすると早速捕まえたありすを渡した。 後はしばらくの間待てば結果が出てくるだろう 一週間後… 「で、これがその駆除ありすか」 「そう、君が考えたゆっくり駆除ありす」 「なんというか…きもいな」 「僕もそう思うよ」 加工所のとある一室で会話する俺と友人。 俺達が見ているのは以前より少し大きくなった一匹のゆっくりありすだった。 しかしその顔は以前より相当醜い。こんな人間を見かけたら例え何もやってなくても捕まえたほうがいいだろう。そんな顔だ。 まず目があっちこっちをぐるぐると動きながら見ている。左右別々だ。しかもそれがかなりの速さである。 口からはよだれがだらだら流れているし、興奮が抑えられずはぁはぁどころかゼヒアーって感じの呼吸音である 確か呼吸困難に陥ったらこんな感じの音がするはず。 そして下あご辺り。すでにぺにぺにが臨戦態勢だ。即座にその辺のゆっくりを犯すことができるだろう。 わかりやすく言えばありすのレイパーとも言うべき側面を前面に押し出したような生き物である。 「で、これは役に立つのか?」 「発案したのは君だろうに…一応実験は成功したよ。あとは野に放つだけだ」 「成功しそうな顔はしてるな…うん、とりあえずやってみてくれ」 俺は友人とともに外にでてしばらく歩く。その間駆除ありすは箱に入れられたがその間ずっと興奮しっぱなしだった。 呼吸困難な音が聞こえてきて、歩いてる間あまりいい気分ではなかった。うーむ便利なものが完成したのになぁ 「こいつってしゃべれるのか?」 「いや、残念ながらそれは無理らしい。すっきりすることしか考えられなくて周りの声は聞こえないらしいよ」 「うーむ」 道具として考えるなら問題ないがここまで非情な存在もないかもしれない。 「これが駆除ありすの大体の内容。ほとんど君の希望通りになったよ。少し担当が使いやすいよういじったけど」 「へぇ…」 友人から渡された書類をめくる。それはこのゆっくり駆除ありすの説明書だった。 とりあえずざっと読んで簡単に説明するとこうだ。 ゆっくりは小さいときにすっきりすると子供に餡子を吸われて死んでしまう。 そして成体のゆっくりも一度にあまりにも多くの子供を作ると餡子の吸われすぎでやはり死んでしまう。 この性質を利用したのがこのゆっくり駆除ありすだ。 このゆっくり駆除ありすは他のゆっくりよりも強い性欲を持つゆっくりありすの本能を強化したものである。 具体的にはとかいは(笑)の理性の部分のカスタードを捨て、他のありすの性欲の部分を移植している。 そのため野生のありすより数段性欲が強く、常に発情期となっている。 また性行為に関する体の部分も小麦粉で強化されており、すっきりを百回繰り返しても問題ないほどだ。 そして普通のゆっくりより人間で言う精子を大量に放出する。 この結果どうなるか。 このゆっくり駆除ありすに襲われたゆっくりはすっきりさせられて死んでしまうわけである。 加工所からある程度はなれると、ゆっくりの家族を発見する。 れいむとまりさのありがちなゆっくり一家だ。全部で十匹くらい。 二匹が親で残りが子供。ためしにやるにはちょうどいいだろう 「いい相手がいるね。早速離してみようか」 「ああ、頼む」 友人が箱の中にいた駆除ありすを解放した。 箱から出されたありすは近くを目だけですばやく確認すると、ゆっくりとは思えない速さでゆっくり一家の方に向かう。 「ゆ?ゆっくりし…」 「あああああすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきり!!!」 「ゆぎゃあああぁぁぁぁ!!!!」 あっという間に近くにいた子まりさがすっきりさせられて黒ずんで死んだ。 「すげぇ早いな」 「常に興奮しててすっきりする直前みたいになってるらしいよ」 こんなに早いと男としてどうだろうという気がするがゆっくりだからいいか。 「すっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきり!!!」 「ぴぎゃぁ!!!」 会話している間に二匹目の子まりさが死んだ。 「ゆげぇ!!!ありすう!!!」 「みんなありすはゆっくりできないよ!!はやくおかーさんのくちのなかにはいってね!!」 「きょわいよー!!!」 「たちゅけてー!!!!」 異変にようやく気づいたゆっくりれいむとまりさが慌てて逃げ出そうとするが。 「すっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきり!!!」 「ゆぎょぉおおおお!!!」 三匹目の子れいむが犯されてすぐに黒ずんでいく 「ま、まりさはにげるんだぜ!!すっきりするなられいむですっきりするんだぜ!!」 「どうじでぞんなごどいうのおおおお!!!!」 「ありすにすっきりさせられたらゆっくりできないんだぜ!!まりさはもっとゆっくりしたいんだぜ!!」 親まりさは早速裏切って逃げ始めた。れいむはその後を追いたいが子供達がまだ全部入っていない。 だがここでありすが不思議な行動をとる。 「なんでこっちくるんだぜぇぇぇぇ!!!!」 「ばでぃざああああああああ!!!!!!」 れいむを無視して一気にまりさのほうへ走り出したのだ。 まりさもそこそこ足が速いが、強化されたありすはすぐに追いついて押し倒してしまった。 「すっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきりすっきり!!!」 「なんでなんだぜええええええええ!!!!!」 大量の茎を生やしてあっという間にまりさは黒ずんでしまった。 成体なので子供が出来るかと思ったが、頭に異様なくらいびっしり生えた茎には小さい実のようなものがせいぜいであった。 あれでは子供にはどうあがいてもならないだろう。 「頭にびっしり茎が生えたゆっくりってキモイな」 「あはは…」 その光景を見て思わずもれる感想。友人も苦笑いだ。 「相手が成体でも子供ができないんだな」 「計算上だと大体六十~七十ぐらい生えるらしいよ。それだけ多いとよっぽど大きくないかぎり子供もできないとか」 「駆除をするという点では優秀だな」 やってる行為は子供を増やすはずなのに目的は駆除。これだけ矛盾に満ちてるのもある意味すごい。 「れいむをおいていったからだよ!!そんなひどいまりさはゆっくりしんでね!!」 「ゆっくちちんでね!!」 「くるちんでちんでね!!」 黒ずんだまりさに罵倒する残った一家。そんなことしてる暇があるなら逃げりゃいいのに。 「ひゃああああ、すっきりだぁ!!!」 「なんでこっちくるのおおおおお!!」 「こっちこにゃいでねえええ!!!」 「そきょでゆっくちちてねええええ!!!!」 残る一家に襲い掛かるありす。 それほど時間もかからずゆっくり一家は全滅した。 「とまあこういう結果になったよ」 「うーむ、すごいものをみてしまった」 黒ずんでいた死体を食べる駆除ありすを回収する友人。まだ試作品なので野生に解き放つわけにはいかないそうだ。 だがいずれは一定量生産して駆除ありす部隊なるものを作る予定らしい。 このありすで部隊を作って襲わせればうまくいけば群れどころかドスも駆除できるそうだ。 うまくいけば野生のゆっくりを壊滅させることもできるかもしれない まさか同族によってゆっくりできなくなるとは饅頭どもも思うまい ゆっくりの未来はまっくらなようだ。…もともとそうか ~~~~~~~ ノリと勢いで書いたが結構ありかもしれんな、これ そういやゆっくり人形が作られるそうだがマジだろうか たぶんネタ商品だと思うが…だよね?ブームにならんよね? 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 巨大まりさ襲来 ゆっくり埋め どすまりさの失敗 原点 このSSに感想を付ける
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※俺設定注意 「ゆぐぐっ・・・うばれるぅ・・・!」 「ゆっ!がんばってね、れいむぅ!」 ミチミチ。ミチミチ。 どこにでもある光景。狭い穴ぐらの中、一匹のゆっくりれいむが赤ん坊を産もうとしていた。 ちなみに胎生出産である。 れいむの顔、その下膨れを押し開き赤ちゃんが顔を覗かせている。 表情はまさにゆっくり。これから自分のゆん生には希望しかないと言わんばかりの満面の笑顔だ。 もうこの時点で鬼意山ならば爪先を百ぺんほどぶち込んでいるだろう。 まぁしかしここには鬼意山どころか妖怪、人間の姿さえ無いのでそういう愉快な事にはならない。本当に残念である。 とか何とか言ってる内に、そろそろ赤ちゃんが出てきそうだ。 どうでも良い事だが出産の痛みによってれいむの顔面は相当面白い事になっている。 「ゆぁっ・・・うばれぁっ!!」 「ゆゆ〜〜〜ん!!!まりさのあかちゃんがうまれるよぉっ!!」 スッポーーン。 コルク瓶の栓を抜いた時に似た軽快な音と共に母より撃ち出される赤ゆっくり。 「『出産』っつーより『射出』じゃねぇのコレ?」と疑問がよぎりそうなほど綺麗な放物線を描いて飛んでいく。 「あがちゃんっ・・・!ゆっぐり、ゆっぐりじでいっでねぇっ!!!」 「まりさのあかちゃん!ゆっくりしていってね!!!」 息も絶え絶えだが、それでも尚赤ちゃんのために挨拶を送るれいむ。 生まれ落ちてきた我が子の為に、生涯最高の笑顔を浮かべるまりさ。 両親の祝福を受けながら、未だ飛行中の赤ゆっくりもそれに応えようとする。 「ゅっ・・・ゆっくちちちぇいっちぇ『パン!』ゆびゅぇっ!!!」 爆裂。 四散。 炎上。 赤ゆっくりは地面に到達する事無く、その生涯を終えた。 享年2秒であった。 「ゆ゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?あがぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!?」 「どぼじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇぇぇ!!!?」 何が起こったのか分からぬ親ゆっくり達。 そりゃそうだろう。何も無い所でいきなり赤ちゃんが爆裂四散したのだから。 「・・・・・・ゆぐっ!!?う、うばれる!!まだうばれるよおおぉぉぉっ!!!」 「ゆうっ!!?がんばっでね゛ぇ、れいぶぅ!!」 が。 その後生まれた子供達も全て、空中で炸裂、または産道から顔を覗かせた時点で四散してしまった。 「どぼじででいぶのおちびぢゃんがあああぁぁぁ!!!?」 「なんでゆっぐりじでぐれないのおおおぉぉぉっ!!?」 もはや燃えカスとなった我が子たちを見ながら親ゆっくり達は絶望した。 親ゆっくり達には赤ゆっくり達が突然死んだように見えたが、実はちゃんと理由があるのだ。 赤ゆっくり達は殺された。ある存在に打ち負かされ、否定され、そして燃やし尽くされた。 ではその存在とは・・・・・・それは、大気を漂う『水の分子』である。 もう人間がどうだとか、捕食種がこうだとか言うレベルではない。 ゆっくりはその脆弱さを極め、とうとう分子にすら敗北したのだ。 この調子でいけば原子一個に負けるのも時間の問題であろう。 悲劇――喜劇?――はこれだけで終わらなかった。 この日を境に、世界中のゆっくりが窮極の進化を遂げたのだ。 弱者たるゆっくりの最終進化。 この世の構造そのものに耐え切れない泡沫の存在。 それから間もなくゆっくりは絶滅した。 ――――― 書き溜めです。パクっちゃったZE☆ 『本当に弱い』ってのはなァ!!こういうレベルの事を指すんだよォッ!! このSSに感想をつける
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二作目です 前作?の設定を引き継いだシリーズ物とさせていただきます 虐待・・・してるかな? 人間はでてきません 幻想郷の中という設定です すっきりどころか原爆レベルのむかつきが残る恐れが・・・嫌な方はUターン ある日、風が少々強い日に・・・・ひとつのゆっくりの群れがまた一つ消えた。 不思議なことに、死体は一切なく、争った形跡すらなかった。 このような怪奇な事件が起こった経緯を説明するには一週間前に遡らなくてはならない 物語は、この群れに一匹の美アリスが迷い込んできたことから始まる。 美のゆっくり まりさはこの群れで育った、至って純真なゆっくりだった。 母親からはゆっくりがいかに素晴らしい生き物かを教えてもらい、 教わった次の日からさっそく虫さんにゆっくりの食糧になるという偉大な仕事を授けた。 まだ親離れしてない子ゆっくりであったが、群れのゆっくりからはとても将来有望なゆっくり とみなされていた。 そんなまりさが鼻歌を歌いながら散歩していると、一匹のアリスを見つけた。 アリスは気絶して道の真ん中で倒れていた。 まりさはアリスに駆け寄った。 「アリス!!大丈夫!?」 まりさはありすの体を揺さぶった。 揺すぶるとありすから声が聞こえ、ありすは意識を取り戻した。 まりさはありすの顔をみて驚いた。いままで見てきたゆっくりの中でもっとも美しかったからだ。 顔だけでなく、ありすからはとても良い匂いがしていた。 「うう~~ん、あら?都会派のありすったらこんなところで倒れちゃったわ」 ありすは少し体がふらつくのか、ふらつきながら喋った。 「ありすを介抱してくれたのはまりさ?」 「そ、そうだよ!!おなかがグーグー言っちゃってから倒れちゃったの?」 ありすは顔を赤らめながら恥ずかしそうに 「実はそうなのよ・・・都会派としたことが恥ずかしいわ!!」 か、かわいい!!まりさはそう思った。 まりさは、このありすに一目ぼれした。このありすともっと仲良くなりたい!! 「そ、それじゃあまりさのお家においでよ!!ご飯を御馳走するよ!!」 「ゆ~~ん、でも悪いわ・・」 「大丈夫だよ!!まりさのお家はご飯がたくさんあるからありすが食べても大丈夫だよ!!」 まりさの強烈ともいえるアピールに、ついにありすは折れたのか 「ゆ~~ん、そこまで言うなら御厄介になるわね!!」 ありすはまりさの招待に答えることにした。 まりさは喜びのあまり飛び跳ねた。 かくして、まりさはありすをお家に連れて行った。 群れにつくなり、群れのゆっくり達はアリスに群がり始めた。 いままで見た事もない程きれいな美ゆっくりだったからだ。 群がってくるのは未婚のゆっくりだけではなかった。 すでに所帯をもっているゆっくりもありすから匂う良い匂いに引き寄せられていった。 ありすがまりさのお家に着く頃には、お家の前にはゆっくりが群がっていた。 「む~しゃむ~しゃ・・幸せぇぇぇぇ!!!」 ありすはまりさのお家に案内してもらい、それからまりさの両親にご飯をもらっていた。 最初、ご飯をもらう事にまた抵抗をしていたが、我慢できなくなったのか おいしそうにむしゃむしゃ食べていた。 「ゆふ~~、ゆっくり御馳走様!!ご飯を分けてもらってありがとう!!」 「困った時はお互い様だよ!!ありすは旅ゆっくりなの?」 群れのゆっくり達はアリスの行動一つ一つに注目していた。 動く仕草、しゃべり方の一つ一つが群れゆっくりの心をがっちりと掴んでいたのだ。 「そうよ!!あてもなく彷徨って真実の都会派の愛を広めているの!!」 この言葉に群れゆっくり達はざわめき始めた。 まりさが本当の愛を教えてあげられるのだぜだの、れいむは普遍的な愛をあげられるだの ゆっくり達はしゃべり、アリスの気を引こうと頑張っている。 だが、アリスを見つけたまりさはアリスをできるものなら自分のお嫁さんにしたいと 考えていた。 「みんなうるさいよ!!ありすの声がよく聞こえないよ!!」 アリスを自分のお嫁さんにすべく周りのゆっくりを黙らせ始めた。 子ゆっくりなのに血気盛んというかなんというか・・・・。 「よかったらしばらくまりさのお家でゆっくりしていってよ!! いいでしょお母さん!!」 「いいわよ!!困った時はお互い様ですもの!!」 アリスは少し戸惑ったような顔をしたが、すぐに顔を笑顔にして 「じゃあ、しばらくご厄介になるわね!!」 まりさは喜びのあまり飛び跳ねた。 群れのゆっくり達も大喜びだった。残念そうな顔をいていたゆっくりもいたが。 妻がいるゆっくりは後に妻から説教されまくたそうな・・・。 それからの三日間はまりさにとって幸せだった。 何をするにもアリスと一緒に過ごしたからだ。 ご飯やお昼寝、遊ぶ時も一緒だった。とても幸せだった。 ただ群れの中を歩くと、いつの間にか群れゆっくりがありすにくっついてきたり ありすが昼ごろどこかにいっているという事以外本当に幸せだった。 まりさはそろそろいいかと思い、ありすに告白することにした。 晩、まりさはありすを群れの広場に招いた。 まりさは今までのゆん生の中で一番緊張していた。 「まりさ?ありすに何か用?」 ありすは待ち切れずにまりさに話しかけた。 まりさは緊張のあまり一瞬何もしゃべれなくなったが、勇気を振り絞って 頭を下げながら 「あ・・ありす!!まりさとずっと、ずぅぅぅぅぅっとゆっくりしようよ!!」 言った!!言えたよ!!あとはありすの返事を聞くだけだよ!! まりさはおそるおそる顔を上げた。 ありすはいつもと同じ笑顔で 「ごめんね!!ありすはずっとここでゆっくりしている訳にはいかないの ありすは都会派の真実の愛をつたえなきゃいけないの!! だからごめんね!!」 振られた・・・まりさはありすに振られたのだ。 いつもとなんら変わらない美しくていい匂いなのに・・・あまりにも辛い宣告を受けた。 まりさは涙を流しながら自分の家へ駆け出し、お布団さんで朝になるまで泣いていた。 翌日、そんなまりさの心中を察したのか、ありすは隣のちぇん一家の所で 御厄介になることになった。 親れいむが止めるのも制止して。 だが、これがまりさにとって幸運・・いや不幸だったかもしれない。 後に発覚することなのだが、朝まで泣いたことによって体内に侵入していた 毒素を洗い流すことができたのだ。 ありすが家を出て二日後・・・・ まりさが失意のあまりにふらふらあるいていると ありすは群れの広場にいた。なんでも真実の愛を伝えるための演説なんだそうな 「ゆ!!みんな都会派なありすのお話を聞いてね!!」 『ゆっくり聞くよ!!』 そこには群れの大人だけでなく、子供や赤ゆっくりがありすを中心にずらりと並んでいた。 群れの9割強といったところか・・・それだけのゆっくりがこんな真昼間に集まって ありすの演説を聞いていた。 ほとんどがありすといい関係になりたいと思って近寄ってきたゆっくりだった。 まりさはアリスの顔を見ると振られたショックが甦るからか、そそくさとその場を立ち去った。 「ありすはね!!あっちこっちを旅してきたから言えるわ、ここは本当のゆっくりプレイスじゃ ないわ!!ありすは本当のゆっくりプレイスをここに来る前に見つけたわ!! けど、一人でゆっくりするのは都会派がやることじゃないわ!! だから、アリスはお友達をいっぱいつれて一緒にゆっくりするのが都会派の愛と考えたわ!! だから・・・・・・・・」 まりさにはありすのしゃべっている内容が右から左へ抜けて行った。 まりさはありすの声をこれ以上聞いたら発狂するかもしれないとおもったのか 駆け足でお家に帰った。 それから二日後、ありすが来てから一週間 その晩、まりさは昨日のありすの演説でありすの魅力的な声のせいで 振られたことをふつふつと思いだし、泣きに泣き、朝になってようやく眠りに着き 太陽が真上に位置する時間帯になってようやく起きて気がついた だれもいなくなっていた・・・・。 群れのみんなだけじゃない、まりさのお友達、まりさを振ったありす、さらにはまりさのお母さんと妹達 みんながまりさを除いていなくなっていた。 「みんなぁぁぁぁぁ!!!かくれんぼならまりさもまぜてよぉぉぉぉ!!!!」 だが、そんな声に反応する声は一つもなかった。 みんながいなくなったことに泣いて下を向くと、まりさはあるものを見つけた。 「ゆ!!みんなの足跡だよ!!」 足もとに大量のゆっくりの足跡があった。 まりさは、この先にみんながいるのではないかと思い、足跡をたどることにした。 足跡を辿ること数時間 辺りは闇に包まれようとしていた。 まりさは途中で休憩したり、道端に生えている草を食べながら後を追っていた。 何度も何度もこけたり、何度も何度も泣いたが、みんながいないことの方がゆっくりできない と考え、必至に後を追った。 そして、まりさは群れのみんなが大きなお家に入っていく所を目撃した。 みんな無事のようだったが、ぶつぶつとなにか言っているようだった。 みんなを見つけたよ!!でも、様子がおかしかったよ・・・・ なにかいるかもしれないから慎重に行動するよ!! そう考え、まりさも別にあった小さな入口から大きなお家に入った。 その大きなお家の門には表札があった。汚い字で『しせつ』とかかれたところには 線が引かれ横に『ビッツ』とまだきれいな字が書かれていた。 まりさは中に入り辺りを見渡してみた。 建物の二階にあたる部屋には見張りと思わしきゆっくりがちらほら立っていた。 どのゆっくりも目がなにかおかしく、なにかぶつぶつ言っていた。 まりさはすぐにここがただのお家でない事に気づいた。 なにかおかしいよこのおうち!!いっぱいゆっくりがいるけど みんなようすがおかしいよ!! こんなところみんなとはやくでたいよ!! まりさは恐怖を覚えながらも、一歩ずつ、見つからないように移動した。 いつもの倍はゆっくり移動したこともあってか見つからずに監視の目をすり抜けることに成功した。 そして、目の前にある薄暗い部屋を調べるために足を踏み入れた。 だが、これが最大の失敗だった。 「ゆ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!!!ばやぐだじでぇぇぇぇ!!!」 「ばりざおねえじゃぁぁぁぁん!!たずげでぇぇぇぇぇ!!!」 「ぢ~~んぽぉぉぉぉぉぉ!!」 その部屋の壁には、ゆっくりが閉じ込められていた。 閉じ込められたゆっくりたちはまりさの姿を見るや否や、助けを求める声を上げた。 まりさはびっくりし、閉じ込められたゆっくり達を見るが群れのみんなは一匹もいなかった。 「おでがいじまず!!ばやぐだずげでぇぇぇぇ!!」 この大声がまずかった。 「ゆ!!侵入者だよ!!みんな!!ゆっくりつかまえるよ!!」 見つかった!!まずいと思ったまりさは部屋からでて、近くに転がっていた箱の中に隠れた。 しばらくすると、2匹のゆっくりが来た。 「ゆ~~~!!どこ行ったの!!ゆっくりでてきてね!!」 「いますぐ出てきたら一瞬でころしてやるんだぜ!!」 まりさはじっとこらえて、ゆっくり達が立ち去るのを待った 「ゆ!!ゆっくりしていってね」 声に反応しそうになりながらもこらえた。 「ゆ!!ここだぜ!!」 はったりにも引っかからないようにこらえた そしてしばらくすると、とてもおおきな声が聞こえてきた 『ゆ!!二階の全ゆっくりに告げるよ!!侵入者駆逐と試験のため、二分後にゆーれむをだすよ!! 死にたくなかったらはやく二階から離れてね!!』 ドスのものと思われる大きくて低い声に,群れのゆっくりたちは大慌てで階段に向かった。 まりさはゆっくり達が立ち去ったのを確認すると、箱の中から這い出てきた。 ゆーれむ?なにそれ?でも、なんかゆっくりできそうにないよ!! ここからはやく離れよう!! そう思い、階段に向かおうとしたが 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ちがう、ちがうよぉぉぉぉぉぉ!!!ゆぷぅぅぅぅ!!・・・」 「ばりざは侵入者さんじゃなぁぁぁぁぁぁ・・・・・」 さっきのゆっくりたちの声だ。 まりさは驚き、その場で立ち止まってしまった。 なにいまの?なにか来るの?こわいよぉぉぉぉ!!! まりさはおそるおそる階段の下を覗き込んで見た。 そこには・・・ 「な、なにあれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 まりさは思わず叫んでしまった。 それは無理のないことだ。 そこには、人型にくっつけられた5匹のゆっくりがさっきのゆっくり達を捕食していた。 足と手にあたる部分には赤れいむと赤まりさが1匹ずつくっつけられており、 胴体の部分には親と思わしきまりさが呪詛を呟きながらゆっくりを捕食していた。 足にあたる赤ゆっくりの体は上半身が完全に親に埋没しており、 親まりさはそれを巧みに使って二足歩行をしていた。器用なものだ。 皮で補強がされているのか、足の赤ゆっくりはつぶれることなく親と思わしきまりさの体重を 支えていた。 腕にあたる赤ゆっくりは足の部分が完全に親とくっついており、 口を使って捕食しているゆっくりを加えて持ち上げていた。 「で・・・でい・・・・ぶ・・・だずげ・・・で・・・・」 親まりさは捕食しながらここにはいない妻と思わしきれいむに助けを求めていた。 「おとうしゃん・・・・うえ・・に・・ゆきゅ・・り・・」 右手の赤れいむがしゃべる。 それが聞こえているのか、親まりさは二階に上がっていった。 ゆっくりと飛びはね、ついに二階にたどり着いた。 まりさはこの異形の化け物にただ恐怖した。 このゆっくり・・・なに!! ゆっくりを・・・食べてるよ・・・・ 怖いよ・・・怖いよお母さん!! まりさは対峙する前から恐怖で押しつぶされていた。 そんな時、ふとありすの顔がよぎった。 ありす・・・まりさを振っちゃったありす・・・・。 まりさは・・・・ありすに振られたのに・・・・ひどい振られ方をしたのに・・・ 今は・・・そんなありすを助けたい!! ありすには・・・幸せになってほしいよ!! ここで死ねないよ!!みんなを助けてみんなでゆっくりするよ!! まりさはくじけそうな心を奮い立たせ、異形のゆっくりと戦う覚悟を決めた。 「いっぱ・・・い・・ゆっきゅ・・り・・を・・たべりゅ・・と いたい・・いた・・い・・から・・きゃいほ・・うちゃれる・・・から たべりゃれて・・・ね・・」 右手のれいむの一言が戦いの開始のゴングとなった。 まりさは渾身の力をこめて、体当たりをした。 「ゆっくりくらってねぇぇぇぇぇぇ!!!」 だが、 「ゆぅぅぅぅぅ!!!」 跳ね返って逆に吹き飛ばされた。 この異形のゆっくりはゆっくりの皮10匹分を移植され、その分厚い皮が誇る 体は半端な攻撃を跳ね返してしまうのである。 そのため、ゆっくりの攻撃ごときでは跳ね返って吹き飛ばされるのであった。 余談だが、面での攻撃に強いだけで点での攻撃には弱く、木刀でも簡単に貫通してしまうのあった。 そんなことはしらないまりさは困惑していた。 自分の攻撃がきかないのである、無理もない。 「ゆ・・きゅ・・り・・・ちね」 困惑しているその刹那、異形ゆっくりの攻撃がきた。 その攻撃とは、右手にあたるゆっくりれいむにまりさを捕まえさせ、引きよせ 捕食するといったものだった。 これは先ほどの群れゆっくりにも使った戦法だった。 だが、これは相手が恐怖して委縮している最中に使うべき技であった。 本体ともいえる親まりさが実にゆっくりとした動きで右手を振りまわすためか かわすのは非常に簡単だったのだ。 まりさは攻撃が来る事を見抜き、後ろに素早く下がった。 異形ゆっくりの右手が空を切った。 まりさは出来た隙をついてさらに体当たりをした。 だが、半端な攻撃なのか、異形ゆっくりは苦痛に顔をゆがませるどころか 怯みもしなかった。 体当たりをしつづけるまりさに異形ゆっくりの右手が再び襲う。 だが、捕まったら最後とばかりにまりさは必死に避ける。 そんな戦いが20分続いた。 ただ右手を振りまわしている異形ゆっくりと、全身で動いているまりさとでは やはり体力の消費量に大きな差が出てきた。 まりさは必死に動き続けたこともあってか肩で息をしていたが、 異形ゆっくりはなんともないような顔でたっていた。 攻撃を避け、再び体当たりをかんこうするまりさ 「こ、こんどこそぉぉぉぉ・・・ゆ?」 まりさはこけた。体力の消費が圧倒的に多かったまりさはあんよがふとすべり・・こけたのだ。 うつ伏せになる形で横たわるまりさ。その隙を逃さず、異形ゆっくりを攻撃を仕掛けた。 「し・・・ね・・・」 まりさは右手のれいむに捕まった。 れいむのちからはゆっくりとは思えないほど強かった。おそらく口に何か仕込まれているのだろう。 胴体部の親まりさはこっち側に引き寄せ、左手のまりさで完全に動きを封じ、 捕食する気でいた。 まりさは焦っていた。このままじゃたべられちゃうぅぅぅぅ!!!と まりさは無我夢中で右手のれいむに噛みついた。 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」 右手のれいむが悲鳴をあげ、口を開けてしまった。 その隙にまりさは逃げ、距離をあけた。 あぶないところだったよ!!でも、おかげで弱点が分かったよ!! まりさは右手目掛けて駆け出し、噛みついた。 「ゆぴぃぃぃ!!」 「お、ちび・・・ちゃん?・・・」 胴体部の親まりさは右手のれいむの悲鳴に気づいた。 右手が攻撃されている事に気づいた親まりさは左手のまりさを振るった 「おち・・び・・ちゃん・・を・・・いじめる・・・な・・」 だが、右手のれいむと違って聴覚以外の機能が失われている左手のまりさは 親の言うことは理解できたが、どこに姉を虐めているわるいまりさがいるか分からなかった。 噛みついて相手の動きを封じようにも、どこにいるかわからず、口が空を切っていた。 「おとうしゃぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・あ・・あ・・・・」 まりさの力一杯の噛みつきが右手のれいむを完全に噛み殺した。 右のれいむがあのばけものの司令塔だよ!!あれをつぶしたらあのゆっくりは目を完全に失うよ!! まりさはそう考えていた。 結論からいえば正解だった。 この親子は別の実験にしようされ、その後「もっとゆっくりさせてあげるね!!」 という理由でこのようにくっつけられ、キノコなどの薬物の影響で完全にモンスターとなったのだ。 そのため、各個体はそれぞれ重度の障害があり、それが禍いしてか 目の役割ができたのは右手のれいむだけだった。 その目をつぶされたらどうなるのか・・・答えは簡単だ。 「おち・・・ちゃ・・ん・・・・ころ・・・すよ・・・ぜった・・・ころ・・・よ」 異形の本体部ともいえる親まりさは暴走し始めた。 今までの噛みつきから小さく飛び跳ねながらの跳躍で体当たりをしながら移動し始めた。 目を潰されたこともあってか、明後日の方向へ飛び跳ねている異形まりさ その隙を逃すまりさではなかった 「ゆっくり死ねぇぇぇぇ!!」 まりさは異形まりさの右手だったところに噛みついた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 赤れいむがくっついていたところ・・・そこは親まりさと赤れいむを密接にくっつけるために そこだけ皮がなかった。 まりさはそこめがけて噛みつき、親まりさの中に入って行った。 まだ子ゆっくりだからこそできた命がけの方法だった。 「がぁぁぁぁぁぁぁ・・・でい・・・ぶ・・おち・・・び・・ぢゃ・・・」 まりさが親まりさの餡子をぐちゃぐちゃにし、核を破壊したことで まりさはようやくあの世で待つれいむの元へ旅立った。 体についていた赤ゆっくり達も、核が親まりさに移植されていたのか、息絶えていた。 まりさは異形のゆっくりを撃退したことに安堵した。 だが、体力を限界近くまで使い、その場でへたり込んでしまった。 だれも来ないみたいだからここで一服だよ・・・ まりさは周りの安全を確認し、休憩に入った。 だが、そんなまりさを影で見るゆっくりがいた。 あの美アリスだった。 「ま・・・まりさ?」 まりさが声のする方へ体を向けると、そこにはありすがいた。 「ありす?・・・ありすぅぅぅぅぅぅ!!!」 まりさは疲れているのがまるで嘘であるかのように駆けだした。 ありすが無事だった!!本当によかった!! 「だいじょうぶ?なにか酷いことされてない?みんなは無事?」 「ええ、みんな大丈夫よ!!ありすだけ抜け出してこれから都会派な助けを呼びに行く所だったのよ!!」 よかった。みんな無事だ!! まりさは安心して顔で 「まりさはみんなを助けたいよ!!だからありす!!みんなはどこに捕まっているか 教えてね!!」 「もちろんよ!!こっちよ、ついてきてね!!」 まりさはありすの後ろについていくことになった。 だが、まりさはありすがなんとも邪悪な顔で笑っている事に浮かれるあまり気がつかなかった。 移動すること10分 ありすは警備のゆっくりがいない道を通ってきたかのように見張りがいない道を通って 大きな部屋にたどり着いた。 中はがらんとしており、奥に小さな小部屋の入口のような物があった。 「あの奥の部屋にみんな捕まっているわ!!早く助けてあげてね!!」 「ゆゆ!!分かったよ、みんな、今助けるよ!!」 まりさは駆け出した。 はやくみんなを助けだしてこんな所とおさらばだ!! だが、部屋に入るなり、まりさは横からの奇襲を受けることになった 「ち~~んっぽ!!」 ゆっくりみょんだった。 ゆっくりみょんがメスを加えて待ち構えていたのだ。 みょんはまりさを視界に収めるやいなや、メスを振い、足を刺した 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 まりさは突然の痛みに悲鳴を上げた 「やれやれだみょん・・手間ををかけさせるなだみょん!!」 みょんは痛みに転がるまりさを上から見た。 まりさは待ち伏せをくらった事を悟り、必至に形勢を立て直そうとしたが、 「ちんぽぉぉ!!」 みょんによって身動きが取れないようにされた。 まりさは完全に気が動転していた。 ゆう~~、待ち伏せをくらったよ・・・このままじゃまりさやられちゃうよぉぉ・・・ ゆ!!このままじゃありすも危ないよ!!早く逃げるように言わないと ありすはさっきの所から一歩も動いていなかった いくらまりさを振ったありすでも死んでほしくなかったのだ。 「ありずぅぅぅぅ!!ばやぐにげでぇぇぇぇぇぇ!!」 だが、ありすは逃げようとするどころか、こっちへゆっくりと向かってきた まりさはさらに焦った 「ごっぢにぎじゃだべぇぇぇぇぇ!!!!」 だが、ありすは歩みを止めることなかった。 そしてみょんの前でとまった。 もう駄目だよ!!ありすが殺される!! まりさは最悪の未来を予想した。だが、最悪の未来は最悪な形で裏切られた。 「ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」 ありすは狂ったかのように笑いだした。 「ありす・・その下品な笑いは癪に障るんだみょん」 「あら、ごめんなさい!!都会派としたことがうっかりしちゃったわ でもね、こんなチビがまんまと騙されて・・ゆひゃひゃひゃひゃ!!」 まりさはありすの行動に理解をしかねた。 ありすはいったい何を言っているのだ? 「ありす?いったい何の事?ゆっくり説明してね!!」 まりさは痛みをこらえてありすに話しかけた。 するとありすは 「ぷっ・・・ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」 さらに笑いだした。 「ゆひゃひゃひゃひゃ・・ありすを笑い殺すつもりなの? 呼吸困難・・・で・・ゆひゃひゃ・・死にそ・・・ゆひゃひゃ・・うよ」 「いっその事早くしんでほしいみょん・・・」 みょんはぼそっと愚痴をこぼした。だが、ありすには聞こえなかったらしく ありすは呼吸を整えて 「ゆーはーゆーは・・・しょうがないから教えてあげるわね・・・ まりさは・・ありすに騙されちゃったの!!」 「騙した・・・・まりさを!!」 まりさは困惑した 「そうよ!!本当ならあの馬鹿な群れゆっくりと同じようにありすのフェロモンで 虜にして木偶にするつもりだったんだけど、なんで解けちゃうかな~~? やっぱりパチュリーの薬なんてでたらめだったんだわ、都会派でも怒るわよ!! でもまあいいわ、おかげで都会派なショーがたのしめたわ!!」 「何を言ってるの!!まりさに何をしようとしたの!!」 まりさは怒った。 「教えてあげるわね!!まりさはありすの美貌とパチュリーからもらったありすの フェロモンの匂いを嗅いだ真の都会派にしてもっとも美しい美のゆっくり、 ありすにメロメロになっていたのよ!! 群れのゆっくり共には効いていたのに、なんでこんなビチクソだけきかなかったのかなぁ~? まあいいわ、陰険な事は陰険なパチュリーや頭がいかれたれいむにまかせるわ!! ありすはこの美貌でばかなゆっくり達をこの天国とやらに招待するだけだから ゆひゃひゃひゃひゃ!!」 まりさはこのありすの正体に気づいた。 このありすは、みんなをたぶらかしてこんなゆっくりできない所へ連れてきて みんなをゆっくりさせないつもりなんだね!! なにが美のゆっくりだよ!!とんだゲスじゃないか!! まりさがありすを睨めつけていると、後ろからゆっくりれいむが現れた 「ありす!!このおちびちゃん?」 「そうよ。じゃあれいむ、このおちびちゃんをゆっくり調べてとてもゆっくりできる体とやらに させてあげてね!!」 「もちろんだよ!!おちびちゃんはとてもゆっくりできるようになるから安心してね 心配しなくてもいいよ!!ここ最近あまり失敗してないから あ、そうだ!!みょんも見て行くといいよ。とてもゆっくりしたいからこの最高の ゆっくりプレイスに来たんでしょ!!」 「・・・みょんは悪趣味な方法でゆっくりしたくないからゆっくり失礼するよ」 「ゆ!!分かったよ!!じゃあ行こうねおちびちゃん!!」 そういうと後ろかられいくの側近と思わしきゆっくりが数匹出てきた。 ゆっくり達はまりさを小部屋の中にあった台の上に置いた。 まりさは小部屋から出ようとするありすに恨みの言葉をぶつけた 「ごのビチグゾがぁぁぁぁぁぁ!!!おばえなんが汚物をあびでじねぇぇぇぇぇぇ!! 汚物をぶちまけられでじぬばでぐるじめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 ありすは罵声を自分への称賛のように受取って部屋を出た。 その晩、その部屋からはゆっくりまりさの悲鳴が止まなかった・・・・。 エピローグ ドスはありすから成果の程を聞いていた。 足りなくなった実験体の材料の足しにするためありすに頼んだが、予想以上の結果を残してくれた。 ドスは満面の笑みで 「ゆっくり御苦労さまだよ!!これだけいっぱいゆっくりがいたら準備や研究もはかどるよ!!」 「ええ、それはもちろんよ!!それが都会派なのよ」 ありすは続けた 「ところでドス、分かっていると思うけどありすが協力するための報酬も忘れないでね!! わすれるなんて都会派じゃないわ!!」 「分かっているよ!!永遠の命と永遠の美貌だね!!ゆっくり正しい世界になったら ゆっくりに出来ないことはなくなるからね!! ゆっくりできなくなったゆっくりを蘇らせたり、ゆっくりに永遠の命や若さを得るなんて 朝飯前だよ!!本来なら、世界はゆっくりに仕えるべき存在なんだから!!」 ありすはよしよしといった顔でうなずいた 「ところであの陰険なれいむが作ったあのゆーれむかしら?あれてんで弱かったんだけど 本当につかえるの?」 「れいむも言っていたんだけど、あれはプロトタイプで本来なら健全な親ゆっくりと 子供のゆっくり5匹を使うものなんだけど、別の実験で使ってボロボロ親子を使ったから あれだけ弱かったんだね!!それでも、部下のゆっくりを食い殺したから十分に使えるよ!! 数は大丈夫だよ!!ありすが連れてきてくれたゆっくり達でゆーれむをたくさん作るから」 ふ~ん、とありすは考えた。 もう聞きたいことは聞き終えたのでありすは立ち去ろうとした。 「あ、ありす!!そのお香とても効果があったでしょ!! あとでパチュリーにもお礼をいっておいてね!!」 「ゆ~~ん、まあ全く役に立たなかった訳ではなかったから後で礼くらいは言っておいてやるわ!! ところで肝心のパチュリーは?」 「パチュリーなら新しいお薬の実験に出かけたよ!! ありす・・・・正しい世界に戻して、みんなでゆっくりしようね!!」 ありすはなにも言うことなくその場を立ち去った。 いままで薄汚い所にいたのだ・・・はやくカスタード風呂に入って美しくならないと ありすは自然と自分の部屋へ駆け出していた。 あとがき 地雷どころか原爆だよ・・・・これ・・・ まあいいか。 あ、ところで名前ですがこれから『ゆっくりAVENGER』と名乗ろうと考えています。 またこのシリーズですが、最後の最後にすっきりするような作品にする予定です。 バッシングの嵐になるかもしれませんが、ご付き合いください。 なお、あまりにイライラして眠れないという方はご自由にご自分の作品とクロスして やりたい放題してもらっても構いません 作品一覧 死のゆっくり このSSに感想をつける
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竹取り男とゆっくり 3 (竹取り男とゆっくり・竹取り男とゆっくり 2の続きです) 干からびたまりさから生えた茎には、つごう7つの実がなった。 店で売っているゆっくりは栄養状態が良いため、3時間ほどでいくつか収穫できる大きさに育つらしい。 そこまで育つまでの時間、男は店主からゆっくりの生態などについて詳しく聞かされていた。 「悪い。売り物のありす、思わず潰しちまった」 「かまいませんよ、もともと私が無理にお見せしたものですから」 店主はニコニコと笑いながら言った。 「それより、まだ未熟ですがそろそろ収穫しましょうか」 茎にぶらさがった赤ゆっくりは大きく育ってはきたものの、まだ成長途中で眠っている。 店主が茎を握ると、朽ち果てたまりさの体がボロボロとこぼれ落ちる。 「茎と実に餡子を取られて、親は乾燥して粉になってしまうんですよ」 茎についた実は、おおっていた緑色の薄皮がそり返って、中の赤ちゃんが寝顔を見せていた。 茎の先からまりさ、ありす、ありす、ありす、ありす、まりさ、ありす。 ありす多いなあ…(汗) 一番先の赤まりさはプチトマトほどの大きさで、根元のほうの赤ありすは小指の爪ほどの大きさ。 みんなまだぐっすりと眠っていたが、店主が長女のゆっくりまりさの赤ちゃんの顔をペチペチ叩くと、赤まりさは目を覚ました。 「ゅ…ゅぅぅ………むにゅ」 また寝た。 「眠ってやがる…。早すぎたんだ」 「いえ、ゆっくりどもは寝てばかりいましてな」 と言うなり、店主は茎をグルグルと水平に回した。 7匹の赤ゆっくりは茎にくっついたままグルグルと激しく回転して、一番先の大きいのから順番に目を覚ましていった。 「ゅゅっ!? …きもちわゆいよぉ!」 「ゅ? ゅ? ゅ?」 「…っ…… ゅぐっ…」 「ゅーっ…ゅーっ…」 「………!」 「ゅ……」 「…………」 小さすぎる奴らは何言ってるか聞こえなかったが、7匹全部が目覚めるのを確認すると、店主は揺らすのをやめて優しそうな笑顔で話しかけた。 「赤ちゃんたち、ゆっくりしていってね」 餡子脳に刻みこまれた本能は、こんな状況下でも条件反射をやめられないようだ。 「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」」」 ある程度成長した3匹の赤ゆっくりは、一斉にあいさつを返した。 「……ゅ……」 4番目の赤ありすはまだ目をつむったままだ……と思っていたら、 「ぷぇ」 と小さなうめき声を上げて半開きの口から水っぽい餡子を吐き出すと、 「ゅぅ…ゅぅ…ゅぅ……」 と、もがき苦しんでいた。 茎の根に近い残り3匹の極小赤ゆっくりも一斉に餡子を吐き、こちらはすぐに死んでしまった。 たったあれだけの回転でも、未熟児たちにとっては致命傷になったようだ。 「まりちゃのいもーちょ! ゆっくちしちぇ…………ゆ!? ま、まりちゃのいもーちょぎゃぁぁぁ!!」 「どぽちてえぇぇぇっ!?」 「だりぇか、あいちゅのいもーちょをゆっくちたちゅけちぇにぇ!」 赤まりさと2匹の赤ありすは、隣の妹たちに気がついて助けを求めた。 「赤ちゃんたち、そんなに騒いで、ゆっくりしたくないのかい?」 相変わらずの調子で話しかける店主。 「ゆっくちしちゃいよぉ! でもゆっくちできにゃいよぉ!!」 「ゆえーん! おきゃーしゃーん! どごおぉぉぉ!?」」 「おじしゃんたちっ、ゆっくちしてにゃいでたちゅけちぇにぇ!!」 「うんうん、でもそろそろおなかがすいたんじゃないかな? おまんまは欲しくないかい?」 「ゆっ!? おまんまほちー!! おじしゃん、はやくおまんまもっちぇきちぇにぇ! しょしたら、いもーちょたしゅけちぇにぇ!」 「おにゃか…しゅいたよぉ…」 「おいちーおまんま、おいちーおまんま!」 …おまんまと聞いて、妹たちのことなど頭から消し飛んだようだ。 赤ゆっくりたちは待ちきれないといった様子でおまんまの合唱を始めた。 「じゃあ赤ちゃんたち、下におりようね」 店主は3匹の赤ゆっくりを順番に茎からもぎると、座布団の上に置いた。 「ゆゆ!? ふかふか〜! しゅごくゆっくちできりゅよ!」 「ゆ〜♪ あっちゃかいにぇ!」 長女のまりさと次女のありすは座布団がいたく気に入ったらしく、頬をこすりつけたりポヨンポヨンと飛びはねている。 「ゆ! ここをまりちゃのゆっくちぽいんとにしゅりゅよ! ここでじゅ〜っとゆっくちしゅりゅよ!」 「ゆっくちー!」 座布団の気持ちよさに、妹の救助だけでなく今度はおまんまのことまで頭から消し飛んだらしい。 生まれたばかりとはいえ、さっそく見事な餡子脳ぶりを見せてくれる。 「おいちーおまんま! おいちーおまんま!」 だが、3番目の妹の催促で、姉たちはおまんまのことを思い出して一緒に催促を始める。 「ゆっ!! はやくまりちゃにおまんまもっちぇこなきゃだめだよ!」 「はやくちょーだいにぇ! あいちゅをゆっくちさせちぇにぇ!」 もはや4匹の妹のことなど忘却の彼方のようだ。 「はやくちてよ! にゃにぐぢゅぐぢゅちてるの!? ぷんぷん!」 「ちょかいはのあいちゅに、しちゅれーなこちょちないでよにぇ!!」 「おまんま! おまんまぁ!!」 店主を指図する赤ゆっくり。 とはいえ、店主とてゆっくりを扱って十数年のプロだ。 赤ゆっくりに見えないように、虫の息の4番目の赤ありすを茎からもぎると、カチューシャをはずして顔を座布団に埋めるように置いた。 「はいはい。さ、みんなの大好きな"あまあま"だよ」 「ゆーっ! いいにおい〜♪」 「ゆっくちたべりゅよ!」 「あみゃあみゃー」 3匹は髪飾りもなく顔も見えない妹ありすに飛びはねて近づくと、まずは長女のまりさが大きな口を開けて後頭部に噛みついた。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 一口で体の半分近くを噛みちぎられた赤ありすは、それがトドメになったのだろう…一瞬ビクンと痙攣して、その生涯を終えた。 「おにぇーちゃんばっかりじゅりゅいよ! あいちゅにもゆっくちちょーだい!」 「ちょーだい? ちょーだい?」 あまあまを一人占めする姉まりさに、2匹の妹ありすたちが文句を言いはじめる。 「なにいってりゅの? まりちゃがさいしょにみちゅけたんだもん、これはまりちゃのものだよ。ありちゅたちはゆっくちりかいちてね!」 「どぽちてしょんなことゆーのぉ!? あいちゅにもちょーだいよぉぉぉ!!」 「あみゃあみゃちょーだあい!!」 あまあまに覆いかぶさって一人占めするまりさと、おなかがすいて泣き出すありすたち。 賢い親がいれば姉妹で分け合うことの大切さを教えてもらえるのだろうが、それはもう望めないことだった。 ましてあのレイパーありすを親にもったこの子供たちに、分け合うことなど期待できるはずもない。 自分のもの宣言を終えたまりさは、再びあまあまを食べようと大きな口をガパーっと開いた。 店主はそれを見ると、半分になった赤ありすをさっとよけた。 「かぷん! ………ゆゆ!? おじしゃんなにしゅりゅの!? まりちゃのあまあま、ゆっくちかえしちぇにぇ!」 空気に噛みついた赤まりさは、またもや「ぷんぷん!」を繰り返しながらカスタードを追いかけてきた。 「ねえ赤ちゃん、これは赤ちゃんと同じ"ゆっくり"なんだけど、食べちゃっていいの?」 「なにいってりゅの? しょれはあまあまだよ! ばかなこというおじしゃんはゆっくちちんでね!!」 「でもほら、これ髪の毛だよね? 中身もカスタードだし、ゆっくりありすなんじゃないかなぁ?」 「うるちゃいよ! ちね! あまあまかえちて、ゆっくちちね! ゆっくちちね!!」 なにしろ、食べることに貪欲なゆっくりだ。 赤まりさは何度も「ちね!」を繰り返しながら、店主の指につままれている妹ありすをしつこく追いかけてきた。 「じゃあほら、よく見てごらん」 ここで初めて、下向きにしていた赤ありすの顔を、追ってくる赤まりさに見せる店主。 赤まりさは、追っていたあまあまが舌を垂らしたまま苦悶の表情で絶命している赤ありすに変わったことに驚いて飛び上がった。 その驚いた顔があまりにも滑稽で、男はぷっと吹きだしてしまう。 「ほら、顔があるよ? やっぱりゆっくりありすじゃないか」 「ゆゆ!? ……ちらにゃいよ。まりちゃ、こんなありしゅなんてたべてにゃいよ!」 口では自分が同族を食べていたことを認めようとしない赤まりさ。 だが、急にぷるぷると震え出したのを見れば、同族を食べたと理解しているのは明らかだった。 「それから君が食べたありすって、君の妹だよね? ちょっとこれを見てごらんよ」 店主は茎をまりさたちに見せた。 「ここが君たち3匹がいたスペース。こっちに付いてるのは死んじゃった3匹で、ほら……真ん中にいたはずのありすがどこにもいないよね? やっぱりこのいなくなった妹のありすって、君が食べたありすだと思うよ?」 茎を指差してひとつずつ確かめていく店主の指を、食い入るように見つめる赤ちゃん。 「ち…ちらないよ…。しょれに、おかざりがないもん…。いもーちょのありしゅとはちがうよ……」 このありすにはカチューシャがないから…と、この期に及んで否定しつづける赤まりさだが、明らかに動揺している。 カタカタと鳴っているのは、ぴったりと身を寄せ合って怯えている赤ありすの歯の音だ。 「お飾り? ……あ! こんなところに何か落ちてる! これ、ちょっとこのありすに結んでみようか」 店主が後ろのほうから出した赤いカチューシャを見て、赤まりさは絶望した。 店主の無慈悲な尋問が、妹を食べた事実をゆっくりと確定していく。 「よし、結べた。どうだい? 君たちの妹のありすじゃないかい?」 店主は可愛らしいカチューシャを結んだ赤ありすを手のひらに乗せて、2匹のありすに特によく見せた。 「あ…ああ……あいちゅのいもーちょだよぉ………」 すぐ隣で生まれた三女の赤ありすが、間違いないと念を押した。 次女の赤ありすは、目の前に迫った妹の死体を見て、さらにブルブルと震えた。 店主はわざとらしく大きなため息をつくと、赤まりさに向かって言った。 「そうか。じゃあやっぱり君は妹を食べたんだね? 自分と餡子を分け合って生まれた妹のありすを…食欲にまかせて食べちゃったんだね? ……こんのゆっくり殺しが!!」 「ゆえーん! おにぇーちゃんのゆっくちごろち!! おにぇーちゃんなんかゆっくちちんじゃえ!!」 「こわいよぉ〜!! あっちいってよぉこのゆっくちごろち!!」 店主に加えて、妹からも"ゆっくり殺し"と罵倒される赤まりさ。 「ち…ちらなかったんだよぉ…。だりぇか、まりちゃをゆっくちゆるちてぇ……」 「知らなかったで済むわけないじゃないか。君は食べちゃったんだよ妹を。美味しくいただいちゃったんだよ、妹を。 『むーしゃむーしゃ、しあわせ〜』なんて言いながら、欲望のままに貪り喰っちまったんだよ、可愛い可愛いイ・モ・ウ・ト・を」 店主は噛んで含めるように告げると、死んだ赤ありすの体をゆっくりと後ろ向きにした。 赤ありすの後頭部には、赤まりさに食い破られていまだカスタードのしたたる生々しい傷跡が残っていた。 赤まりさが恐怖に固まったのを見た店主は、トドメとばかりに、手の上の赤ありすの死体を左右からギュッと潰した。 プチャァァ! 押されて飛び出した残りのカスタードが、赤まりさに飛び散って全身カスタードまみれにした。 「ゆぎゃーーーーーーーーーッ!!」 ゆっくりたちからすれば、彼らの内臓にあたるカスタード。 そのカスタードを全身に浴びた赤まりさは、ネットリとした感触とむせ返るような匂いにひっくり返って失神してしまった。 「ゆぶぶぶぶぶぶぶ」 「ゅっ…ゅっ…」 後ろで見ていた2匹の赤ありすたちもまた、泡の混ざった餡子汁を噴きながらひっくり返って失神してしまった。 「…………」 これまでの喧騒が嘘のように、シーンと静まりかえった室内。 店主は嬉しそうに失神した3匹の子ゆっくりを手のひらに乗せると、男に差し出した。 「たっぷり恐怖を味わった赤ゆっくりは絶品ですよ?」 男は店主の笑顔が恐ろしくなってきた。 こいつを敵に回してはいけない…そう本能が告げてきたので、無言で赤ありすをつまむ。 餡子が一番好きなのだが、昨日の成体まりさといいこの赤まりさといい、どうもまりさ種は食べたいという気が起こらないのだ。 パクッ 「ウマー」 風味豊かで、濃厚な甘み。 輝く黄金のような光沢を放つカスタードは、一流のパティシエ〜が作った最高級品にも劣らない味わい深さを持っていた。 歯ですり潰す瞬間に「ゅっ!」とか小さく悲鳴を上げるのもまた一興だった。 「さ、餡子のほうもご賞味ください」 男は促されるままに赤まりさをつまむと、この種族を憂鬱に思っていたことも忘れて、足から頭に向かってパックリと割った。 「んゆ!? ……ゆぎえぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」 真っ二つにされた激痛で目を覚ました赤まりさは、この世のものとも思えない叫び声を上げた。 つい昨日まで耳障りだと思っていたゆっくりの絶叫が、男はだんだん心地よく感じられてきた。 「いぢゃいよお!!! どぽちてごんなごどじゅるのお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!」 赤まりさの悲鳴などおかまいなし。男は中の餡子に釘付けになっていた。 今にも湯気が立ちのぼりそうな、ホクホクとしたやわらかい餡子。 ちょうどよい薄い皮。 当たり前だが、生きもいい。 赤ゆっくりがジタバタするたびに、皮の底の餡子が躍動して、皮がピョコピョコと動いている。 赤ゆっくりの踊り食いだ。 男は先に後頭部のほうから口に放り込んだ。 「ウマママ!!」 「あ゙あ゙っっ……やべでぇ!! ゆっぐぢざぜでぇ!!! 」 目の前で自分の体の半分を食べられた赤まりさ。 今度は顔のほうとばかりに、男は涙やら涎やら餡子汁やらでぐしゃぐしゃに泣いている赤まりさと目を合わせた。 「まりぢゃのおかおはおいぢぐないよぉ!!おにぇがいだかりゃ、ゆっぐちにがちてぇぇぇ……」 「ゆっくりしたいのかい?」 唐突に、横から店主が赤まりさに話しかけてきた。 「ゆぐっ…! ゆっぐちちたいよぉ……ゆっぐぢちたいよぉ……」 「でも、君は妹をゆっくりさせてあげなかったよね?」 「ゆ…ゆ…ゆっくぢはんせい…ちてるよ…………まりちゃ…ちにたく…にゃ……」 赤まりさの声がだんだんかすれてきた。 そろそろ限界のようだ。 うわごとのように「ゆっくりしたい」を繰り返しているが、もしここで放されても死ぬことは目に見えている。 「そうか、ゆっくりしたいのか」 「ゆ…ゆ…」 「じゃあ、君の妹に聞いてみよう。 …まりさに食べられちゃったありすちゃん、まりさのこと許してあげるかい?」 「ゆ る さ な い」 「ぴきゅっ!!!!????」 怨念のこもった妹の声。 朦朧とした視界全体には、自分が食べて殺した妹のデスマスクがドアップで飛び込んでくる。 今にも死にそうだった赤まりさは、あまりの恐怖に男の手の中で一度飛びはねてから、両目を見開いたままショック死した。 ……ゆっくりの声色を真似して「ゆるさない」とか、いい大人が何してるんだか。 「最後のトッピングですよ」 店主は邪魔したことを詫びながら言った。 男が赤まりさを口に放りこむ。 「ウマママママ!!!」 なんと、あれほど美味しかった後頭部よりも、さらにさらに美味しくなっていた。 すばらしい風味が口いっぱいに広がる。 ほっぺたが落ちるとはこのことだ。 * * * 「まりさ種以外ですか?」 お茶を飲んで一息ついた男は、店主と向かい合って座って商談をしていた。 結局、男はもう一度ゆっくり饅頭を自宅で作ることに決めた。 返しにきたれいむはまた持って帰るとして、つがいにするためのゆっくりを一匹買わなければならない。 だが、どうしてもあのまりさ種だけは育てる自身がなかった。 ありす種も、あのレイパー魂で毎日「んほおおおおお!」とかやられてはたまらない。 「他ならなんでもいい。たとえば、あのれいむってヤツをもう1匹とか」 「同種を掛け合わせてもあまり美味しくならないし、奇形ゆっくりが生まれることがあるんです」 「なら、他には?」 まりさ種もありす種もイヤ。 困ったお客さんだ…と嘆息したが、商魂たくましい店主はおくびにも出さなかった。 「無いこともありませんが、希少種なので多少お値段が張ってしまいますよ…?」 「いくらだ?」 結局、男は昨日と今日の二日間、竹を売って手にした金額の半分の額を代金として、新しいゆっくりを買って帰り道を歩いていた。 荷車の上でれいむと一緒にケースに入っているのは、色白の肌の、紫色の髪をしたゆっくりだった。 触れば「むきゅ!」、持ち上げれば「むきゅ!」、目が合っただけで「むきゅ!」と鳴くこのゆっくりは"ぱちゅりー"というらしい。 ゆーゆー鳴かない種は珍しく、また比較的おとなしいので、男はすぐに気に入った。 壊れたケースもサービスとして、新品に替えてもらった。 「明日から繁殖させて、毎日美味しいゆっくり饅頭を食べよう…!」 すでに夜も更けていたが、男はウキウキしながら夜道を歩いた。 1匹の野良ゆっくりれいむが、そんな男と荷台のケースを見ながら、ゆっくりと首をかしげていた。 つづく ~あとがき~ キリのいいトコまで終わりました。 まぁおもしれえかな…って思ってくれたら、 何がしかスレに感想くれたら嬉しいっす。 アク禁のストレスをゆっくりにぶつけてみたら、 意外と書けるもんだわね。 じゃね~。
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/380.html
暗い夜道を男は走っていた。走って逃げていた。 そんな男が、屋台の灯を見つけて安心するのは当然のことだ。 男は息を切らせながら屋台に入ったが、屋台のオヤジは男を見る事も無く、 「どうしたんだい、お客さん。そんな慌ててさ。」 と、背を向けて聞いてきた。 「はあ、はあ……。いや、さっきあっちで恐ろしいもんみちまってさ……」 男はそう言うと、途切れ途切れながらも話し始めた。 男が夜道を歩いていると、道端で、女がしゃがみ込んでいる。 どうやら泣いているようだ。「どうしましたか?」 男がそう声を掛けると、女はこちらを振り向いた。 すると…… 「ゆっくりしていってね!!!」 そう言った女の顔は、先程の後ろ姿の頭とは一致しない、大きさで、 下脹れで鼻のない、目の形も異様な、世にも不気味なものだった。 「不気味?」 話の途中でオヤジが聞き返す。 「兎にも角にも、不気味なんですよ。けど……あれをどう説明すりゃあいいのか……。」 「簡単ですよ、そりゃ。それよりも……」 背を向けていたオヤジが振り向いた。 「ゆっくりしていってね!!!」 男が気を失うと、ふっ、と屋台の灯が消えた。 ―― ゆっくり怪談の人 名前 コメント